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山廃造りに挑戦している大賀酒造へ話を聞きに行ってきました!

喜一郎くんと茶木(チャギ)さんの新体制で酒造りを始めて早三年。

今年のTAMAはなんと!山廃造り*に挑戦しているということで、早速話を聞きに行ってきました。

*山廃造りとは・・・日本酒の伝統的な製法「生酛(きもと)」造りから、手間のかかる「山卸(やまおろし)」という作業を省略(廃止)した「山卸廃止酛(やまおろしはいしもと)」の略称。自然の乳酸菌の力を引き出して酒母を育てるため、乳酸由来のコクや旨み、しっかりとした酸味が特徴の濃醇な味わいに。
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昨年仕込んだTAMAはお陰様で大変好評頂き、これまでの量では足らなくなってしまったため、今期は製造量を増やして仕込みを行っています。

使用するお米は、一本目の仕込みは糸島産の山田錦、二本目の仕込みは熊本県菊池市の契約農家さんの山田錦。少し小さめののタンク(2,000L)で二本仕込みます。

蔵にお邪魔した時、TAMAの一本目は絶賛もろみ発酵中で、二本目は山廃の酒母造りの最中でした。
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今年のお米は、去年・一昨年よりもコンディションがいいようで、粒が大きく、さばけもよく、蒸したお米からいい香りがするそう。

喜一郎くんが杜氏になってから始めて良い状態のお米で酒造りをするため、「良いお米ってこういうことなんだ」と感心すると同時に、良い状態のお米での仕込みに悪戦苦闘しているそうです。笑
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そしてチャギさんは、昨年の夏に広島県にある酒類総合研究所にて一ヶ月半の研修を終え、パワーアップして蔵に戻って来ました!
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今回はなぜ山廃造りに挑戦しようと思ったのか?喜一郎くんに聞いてみました。

大賀酒造の酒造りは、代々小値賀杜氏が担ってきました。
長崎県五島列島の北側に位置する小値賀島で、夏は漁をして生計を立て、漁のできない冬になると海を渡り酒造りにやってくる酒造り集団。

喜一郎くんも小さい頃はよく遊んでもらっていた記憶があるそうです。

小値賀杜氏が得意としていたのが山廃造り。現在も山廃造りに使われていたタンクが蔵の二階に沢山あるそうで、当時の大賀酒造は山廃造りで知られていた蔵元だったそうです。

また、前任の宮崎哲成さんも山廃造りをやっていて、大賀酒造にはそういった山廃造りの系譜があり、せっかく酒造りに携わるようになったので、そのご縁も大事にしたいなと。

「ずっと頭の中には三年目は山廃っていうのは頭にあって。酒作りの経験を積んだ三年目に山廃に挑戦したいなと。それでTAMAを作れたら一番いいなと思ってました。」と話してくれました。
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造りの話を聞かせてもらったものの、実際に山廃造りの様子を見た事が無かったため、少し見学させてもらう事に。

こちらは今期一本目のTAMA。タンクの中で醪が発酵していますが、香りはとても穏やか。醪の表面は白い膜に覆われていました。

醪の発酵日数自体は、一般的な乳酸菌を添加する速釀造りと変わらないそうですが、その前段階の酒母の期間が大きく異なります。速釀造りの場合は、一週間程度。山廃の場合は、長ければ一ヶ月近くかかるそう。。。
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また、タイミングよく二本目のTAMAがちょうど酒母の状態だったので、こちらも合わせて見せてもらいました。

はじめは、麹米・蒸したお米・水だけを酒母タンクへ。
生酛(きもと)造りの場合は、お米を櫂棒ですりつぶして液状にするのに対して、山廃の場合は、麹米から滲み出る酵素の力を使ってお米を溶かしていきます。

麹米から滲み出た酵素をお米に染み込ませる作業が二日間、その後お米が柔らかくなってから一日3回の櫂入れを行うのが二日間。その後は、「暖気操作(だきそうさ)」と呼ばれる↓の写真内の器具を使用して酒母タンク内での温度管理を行います。

冷〜暖〜冷〜暖〜冷〜暖〜

温めて菌を増やして、雑菌が沸かないように冷やすという作業を繰り返し、乳酸が自然に沸いてくるのを待ってあげる必要があります。乳酸が働くとタンクの中の雑菌が死滅して綺麗な状態になり、ようやく酵母を添加する準備が整うそうです。
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当初、新ヴィンテージのTAMAのリリースは2026年1月末頃を予定していましたが、乳酸が沸いて酸が上がってくるのに時間がかかったため、発売は2月中旬頃になりそうです(現在庫が切れてしまったらごめんなさい)。

山廃造りで醸されている今期のTAMAですが、酵母・麹はこれまでTAMAでずっと使用して来たもので、現在発酵しているタンクの様子を見る限りでは、これまでと似たような発酵の経過を辿っているそう。

味わいの路線はこれまでと変わらず、もつ鍋、水炊き、焼き鳥、豚骨ラーメンなどなど、福岡の個性ある料理と一緒に楽しめる酒質を目指しています。

新ヴィンテージのTAMAのリリースまであと少し!お楽しみに!!!

リブランディングした山の井の話を聞いてきました!

年に一回はとどろき酒店に顔を出してくれる福島県南会津郡の会津酒造、渡部景大(わたなべけいた)くん。

景大くんが福岡に来る度に、いつも一緒に楽しく飲んでいますが、飲むばっかりでこれまでちゃんと蔵の話を聞いたことがなかったような…笑

という事で、8月11日にリブランディングした「山の井」の詳細も合わせて色々と話を聞いてきました。


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会津酒造は元禄元年(1688年)創業。福島県で2番目に古い蔵です。

当初は味噌や醤油を手がけており、その後現在の蔵の玄関にあたる場所で酒造りを始めました。

酒造りが軌道に乗り、蔵の増設を繰り返していくなかで、味噌・醤油・酒を別々に造ることになったそう。分家して景大くんのご先祖が初代となったのが200年ほど前。景大くんで9代目になります。

戦時中の米不足の時代にも途絶えることなくお酒を仕込み続けてきました。


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会津酒造がある南会津郡は、東京都23区と同じくらいの面積。92%が森林で、それ以外はほぼ田んぼ。お米が盛んに作られている地域です。

「出羽燦々」と「五百万石」を掛け合わせて開発された福島県の酒造好適米「夢の香」は、20年以上に渡り南会津郡で作られており、福島県の総生産量の7割を占めています。


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景大くんは中学までを地元で過ごし、高校は栃木県宇都宮市、浪人時代を経て大学は東京農業大学へ進学します。

当時蔵で働いていた杜氏さんに跡継ぎがおらず、蔵元杜氏になることを決めた景大くんは、高校3年12月に理系に転身して、東京農業大学を目指しました。

東京農業大学の醸造科を卒業したのち、一旦別の業種を経験したかったそうですが、杜氏さんが体調を崩してしまいあと二年くらいしか居られないという話になったため、急遽そのまま蔵に戻ることになりました。

その後、お父さんと一緒に挨拶へ行ったのをきっかけに、2009年4月から半年間「はせがわ酒店」さんで修行を積み、11月から再び蔵へ戻ります。

2014年からは製造責任者に、2018年には代表取締役に就任しました。
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会津酒造の主な銘柄は、地元流通のみの「会津」、特約店向けの「山の井」および「シトラス」。

景大くんが蔵に戻るまでは、会津酒造のお酒は福島県内でしか流通しておらず、ほぼ地元のお酒でした。

それから「飛露喜」の廣木健司さんと、「写楽」の宮森義弘さんに出会って、全国に特約店を広げていけるように。二人に出会えたことが、景大くんにとって大きな転機となったそうです。

「轟木渡さんが福島に来てる時に、宮森さんからお前も一緒にどうだって言って呼んでもらったことが、とどろきさんとの最初の出会いだったりするんです。」と話してくれました。


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「山の井」は100年以上前に存在した銘柄を復活させたもの。

「会津」ブランドが地元産米でどれだけ美味しい酒を造れるかを追求してきたのに対し、「山の井」は多様な酒米や菌を試し、試行錯誤を重ねる場でした。

外の意見を聞きながら、色々なお米や、手に入る酵母・麹菌も何百通りという組み合わせを試したそうです。


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10年以上、蔵の敷地内地下40mから汲み上げる、全国で二番目に柔らかい超軟水の井戸水と、真冬にはマイナス20度にもなる南会津の厳しい環境に合う菌を探して、多くの経験とデータを蓄積してきました。

そして、長年の試行錯誤を経て、ようやく最も相性の良い菌やレシピを見出し、方向性が定まりました。

新たな山の井として再出発!ということでリブランディングに至ったそうです。

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これから軸となる新しい定番酒「清か(さやか)」を中心に、南会津の四季を映す限定酒を2ヶ月ごとに展開していきます。


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「清か(さやか)」は、「超軟水・極寒の地・南会津郡産のお米」という3つの特徴を活かし、南会津を100%表現するお酒。水と氷のように透明感があり、揺るぎない芯を持つ清らかなお酒です。

ラベルは芸術系の大学に通っていたという妹さんによる作品。「水と氷」というお題を出して書いてもらったそうです。

「清かはぬる燗でも美味しいんです(ラベルからみてひやなのかとおもったー byとどろき酒店スタッフ一同)。本当に顔が変わるけど、何でもいけるオールラウンダーですよ。」


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追い求めるのはやっぱり「やわらかく、きれいで、飲みやすい酒」。

将来的には、会津酒造のある南会津町永田地区で収穫された酒米だけを使用した酒造りを目指しているようで、「南会津という町が、ボルドーやブルゴーニュのようにみんなに知ってもらえる様な地域にしたいです。」と語ってくれました。

ということで、リブランディングした山の井と景大くんをどうぞよろしくお願いします!!!
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山の井のお酒はこちらから

天草酒造にお邪魔してきました!

とどろき酒店から車で片道4時間…(@~@)

明治32年(1899年)創業、天草唯一の酒蔵「天草酒造」にお邪魔してきました。

出迎えてくれたのは四代目の平下豊さん。

天草酒造は芋焼酎蔵として創業(当時は、蔵の名前も「池ノ露合名会社」だったそうです)したものの、昭和後期の減圧米焼酎ブームの影響で一時は、米・麦の焼酎蔵に。一度は途絶えてしまった芋焼酎「池の露」を四代目の平下豊さんが2006年に復活させました。

今回はその芋焼酎「池の露」の仕込み蔵を案内していただきました。

今年で20年目を迎える「池の露」ですが、20年前は手作りの芋焼酎を造りたくても原料の芋が天草島内では手に入りませんでした。

もともと海底が隆起して出来た天草は、平地があまりなく、切り開いた段々畑が多い地域。

当時はお米の方が単価がよく、米作りの技術も上がってきて、早期栽培も可能になってくると徐々に農家さんはお米の方にシフトしていき、20年前にいわゆる芋で生計を立ててる農家さんはゼロだったそうです。

そんな中、鹿児島県志布志市の農家さんとのご縁で、週に一度遠路はるばる750キロ x 6日分をトラックに積んで持って来てもらえるようなり、無事に芋焼酎「池の露」の仕込みを始めることができました。


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しかし、2020年から始まったコロナ禍と同時に、芋の基腐(もとぐされ)病も始まって、原料である芋(黄金千貫)を入手することがどうしても難しい状況に。

以前から自社でずっと芋の畑はやっていましたが、あくまで志布志から届く芋の補填用としてでした。
しかしこのコロナ禍・基腐病が転機となり、「じゃあ天草でやろう!」と天草島内での黄金千貫作りを本格的に始めることになりました。


*池の露の仕込蔵のすぐ裏手にある芋畑
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天草酒造がある新和町は広く、車で20分ほど行った山の中にも畑があるそう。

蔵のスタッフがそこへ毎日様子を見に行くことは難しいため、行政の人たちともうまく協力しています。地元に一軒だけの焼酎蔵ということもあり、親和町のある宮南(きゅうなん)地区の振興会の方々に協力していただき、地域に点在する畑での苗の植え付けや草取り、電気柵の管理、芋掘りなど、多くの地元の方々に助けて頂いているそうです。

その結果、今年からは黄金千貫と紅はるかの焼酎に関しては全量天草島内の農家さんの芋で造ることが出来るようになりました。

「地元のおじちゃんおばちゃん達めちゃくちゃ元気なんで、20人くらいのマンパワーでぶわーっとやれば、薬品なんて使わなくても自然農法でいけますよ。」と笑いながら話してくれました。


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と前置きが長くなりましたが、いよいよ蔵の中へ。

麹米になるお米は芋と同様に手洗いで洗米しています。
手探りの状態で始めはスタートして、いつの日か機械の方が良いと判断した時は導入しようと思っていたそうですが、機械の秒数だけじゃ分からない部分があり、原料は実際に手で触った方がその時の状態が分かるということで、20年前から変わらず同じスタンスで続けているそうです。
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また麹室も見せていただきましたが、20年前に作ったと設備とは思えないほどピカピカに保たれていました。

中には蒸米を置いて麹菌を繁殖させるための「床(とこ)」や、蒸した米を小分けにして入れて麹菌を繁殖させるために使われる「麹蓋」など。「麹蓋」は通常日本酒・焼酎蔵で使用されているものとは違い、底が板ではなく、網代(あじろ)編みのような形状になっており、抗菌のため柿渋が塗られています。他の蔵では見たことない、と豊さんも仰ってました。

基本的に芋焼酎を作るために考えられている蔵のため、寒さよりも暑さ対策に重点を置いており、これは温度をなんとか下げるための工夫だそう。ドラム式の製麹装置とは違い、手作り麹の場合はお米に含まれる水分発散も考えないといけないため、こちらの方が断然通気性がよく熱発散に向いているだろう、ということで使用しているそうです。

天井には、熊本酵母(協会9号酵母)を開発した故・野白金一氏が考案した「野白式天窓」と呼ばれる天窓も設置されていて、室の中の温度・湿度調節に使用されます。

油断するとカビが生えやすい環境のため、仕込み中は麹蓋に入っていた麹を甕に移した後の短い時間に徹底的に掃除するそうです。また「池の露」の仕込み蔵自体も、天草銘柄(麦・米焼酎)を造る蔵から少し離れていて、風通しの良い場所に建てられています。
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*ちなみに、仕込み中は麹室の温度管理のために仕込蔵の目の前にあるこの建物で寝泊まりしているそう。麹の温度が想定していたものとは違っていた場合にすぐ駆けつけられるように、とのことでしたがオーシャンビューの素晴らしい景色の部屋でした。笑
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床には、現会長である三代目が「芋焼酎復活の時のために」と保存していた創業当時の甕たちが埋まっています。ここで醪(もろみ)の発酵が行われます。

タンクだと蔵のオリジナルの風味はかなり作りづらいようで、甕で仕込むことでその甕ごとの特徴がついてくるそう。「クリーミーな感じ」とよく言われるそうですが、その天草酒造独特の香りが生まれるそうです。その天草酒造らしさを生み出してくれる甕仕込みはこれからも残していきたいと豊さんは考えています。


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蒸留機は、通常のステンレス製のものと、「SLOWLY」という銘柄で使用している兜釜式蒸留機(チンタラ蒸留ともいわれる昔ながらの蒸留方法)の二種類。

通常のものは一回の蒸留に3時間かかりますが、兜釜式蒸留はその倍の6時間を要するそう!!!

出来上がる量も兜釜式は通常の蒸留機に比べて半分くらいになってしまうそうですが、酒質が異なり美味しく仕上がるため、こちらも使用し続けています。

(蔵見学後、SLOWLY黄金千貫を実際に試飲させて頂きましたが、味わいはより濃厚で甘味もあり、アルコール度数は30度ありながらも、それを感じさせない口当たりの柔らかさがとても印象的でした!!!)

仕込み中、蒸留は午前中に早めに終わらせて他の作業も行いたいため、夜中1時半くらいに起きてから始めているとのことでした。
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天草酒造では、9月、10月、11月頃にだいたい100日間くらいかけて仕込みを行なっています。

仕込みの期間中はとにかく忙しく人手が足らないため、その時期ためにもう少し通年雇用で人数を増やしたいそうなんですが、現時点では残りの期間をどうするかが課題だそう。

そのためには焼酎に使用する芋や米に加えて、その他にも質の高い農作物を作ることで農業収入を得て、2021年に建てたカフェの運営がうまく連動すれば雇用が作りやすいのではと考えているそうです。


お洒落な外観のカフェ。天草酒造の焼酎がズラっとならんでおり、店内のカウンター・テーブルやテラスでのんびりと過ごすことができます。


カフェから見える景色。対岸には獅子島や長島が見渡せます。
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「天草酒造のショップを作りたいというかは、いろんな人がくるんでこう交流の場で出来ればなというのが、一番の思いですね。

最初の一発目ってやっぱこう説得力あるじゃないっすか。ここで飲んでもらったほうが、二杯目三杯目につながりやすい。なんで、安定的に気楽にこう人が集まれるような場所になると、もうそれが一番の宣伝になるというか。

もう天草の人たちは知ってるんで、島外から人が来た時に受け入れられるようになると、各々皆さん各所に持って帰ってもらえると思うんで。」

と豊さんは語ってくれました。


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ちなみに池の露のラベルはどこかの風景がモチーフになってるんですか?と聞いてみると、

「池の露のラベルを作ったひとはうちのじいさんすら知らないんですよね。

でも、ここで焼酎の仕込みをしながら思ったんですよ。これ、こっからの風景やんみたいな。実際朝日があっちからあがるんですよ、東海岸なんで。で、その辺がこう松林にみえないこともないっちゅうか。

じいちゃん曰くこの先が長島町があって島美人がある、その先が出水(いずみ)市なんですよ。直線距離でいけばもう何キロもないっちゅうか。で、昔は鶴もよく飛んできていたと。

これはあとから教わった雑学なんですけど、出水市に鶴の伝説の話があって、オス鶴が怪我してシベリアに飛び立てなかったと。で、一年間そのオス鶴が出水市で過ごして、次の年奥さんが迎えにきて二人で帰ってったところの絵らしい。上がメスで下がオス。」と教えて頂きました。


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実際に天草を訪れて、豊さんのお話を聞いたあとに頂いた「池の露」のソーダ割りはもう格別でした。

農業・焼酎・地域交流を連動させた持続可能なコミュニティづくりを目指し、手作りに拘りひたむきに焼酎造りと向き合う天草酒造。

天草の空気を感じながら、この場所で「池の露」を多くの人に楽しんでもらいたいと思える訪問になりました。

天草酒造のみなさん、お世話になりました!

次は泊まりがけで伺います!!!笑
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天草酒造のお酒一覧はこちらから

新ビンテージのTAMAどっぷりの手伝いにいってきました!

みなさま、今年もTAMAどっぷりの季節がやって参りました!
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昨年からTAMAの新しい試みとして始まった、しっかりと醪(もろみ)が入ったにごりのTAMAを作るため、とどろき酒店スタッフ、かみちゃん&ひろとくんを連れていざ大賀酒造へ。
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今回もお世話になるのはもちろん…

大賀喜一郎くんと、

茶木(チャギ)さんの二人。
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今期はどっぷりは、昨年に比べてより粒子の細かいクリーミーな舌触りのにごりを目指して、醪をこす網を二重にしてタンクへと移していきます。
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まずは、喜一郎くん&チャギさんから作業工程の説明を受けて…

いざ、実践へ!
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作業手順としては…

①作業の間、かみちゃんがタンクの下に醪が溜まらないように櫂入れを行う

②そして、ひろとくんがTAMAが入ったタンクから柄杓で醪をすくい、チャギさんが網を構えて待っているタンクへと移しかえる

③醪が網に溜まってきたら…

④溜まった醪を専用のバケツへ移し、喜一郎くんがTAMAのタンクへ戻す

という一連の作業を、どっぷりが目標の量(下記写真の上の青い輪ゴムが巻かれているとこ)に貯まるまで延々と繰り返していきます。


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結構な体力仕事なのですが、作業中にかみちゃんとチャギさんが同級生だったという事が判明し、同学年ネタで大盛り上がり。笑
とても和やかな雰囲気で作業が進んでいきました。

僕は花粉症のため全く分かりませんでしたが、作業の間は蔵の中にはベリー系のフルーティーな香りがいっぱいに広がっていたそうです。
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後半は、とどろき酒店スタッフのかみちゃんとひろとくんが作業を交代し、目標のどっぷりの量になるまで和気藹々と作業を続けていきます。

作業開始から2時間半程度で、目標の量まで無事に到達!
今期のどっぷりの作業も無事に終了しました!!!


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作業の後、喜一郎くんが出来立てのどっぷりの試飲を持ってきてくれました。
早速かみちゃんとひろとくんが一口頂くことに。

蔵の中いっぱいに広がっていたベリー系のフルーティーな香り、口当たりはとてもクリーミーですが優しくライトな旨味があり、後口はドライでスッキリとしているそう。濃厚そうな見た目と違って重たさは無いので、料理とも合わせやすそう!と話していました。
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おかげさまで今回も楽しく作業する事ができました!
大賀酒造の喜一郎くん、チャギさん、どうもありがとうございました!


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その後、大賀酒造で火入れ・低温にて貯蔵され、準備万端に整ったどっぷりが5月1日(木)から発売となります!

ぜひぜひ今年のどっぷりをお試しください!

大賀酒造のお酒はこちらから

黒木本店・尾鈴山蒸留所に見学に行ってきました!(2024年10月)

こんにちは!

2024年10月にスタッフ皆で焼酎蔵見学ツアーに宮崎に行って参りました!
今年は芋焼酎の山ねこや麦焼酎の中々等多くを手がける『黒木本店』を見学させていただきました。

宮崎駅からバスに乗って40分ほどで黒木本店の看板が見えてきます。
なんとも格好良い門構えです!

蔵では代表の黒木信作さんが迎えて下さいました。
最初に焼酎の歴史やこれから等、笑いも混ぜながらお話をして頂きました。焼酎はもちろん、他の方面にも様々な興味を持ち知識が深い黒木さん。お話がとても面白く、スタッフ一同興味津々で聞き入っていました。

そのお話の中で、『焼酎は香りのお酒であり、その「香り」をどう引き出すかが鍵だ』と仰っていました。

良い原料や麹が良い香りに繋がるということで黒木本店では麹、畑作りから力を入れていることを教えて頂き、その一部を今から見学できるということでわくわく!

最初に向かったのは、黒木本店が原料から良い焼酎を造るべく設立した農業生産法人、「甦る大地の会」の畑と芋の貯蔵をしている倉庫です。

あいにくの雨で畑は遠くからの見学となりましたが、倉庫の中には様々な種類の芋がたくさん!

近年、基腐れ病のせいで黄金千貫の収量が激減している中、自社の畑を持ち一定の収量を確保出来ている点が黒木本店の強みです。
長年自社畑を見ていると、土壌の変化が芋やその先の酒質にも影響を与えるところがおもしろい、と信作さんは語っていました。

尾鈴山蒸溜所が造るウイスキー、「OSUZU MALT」の原料となる麦芽を作る工程のモルティングもここで行われています。

甦る大地の会の畑を後にして次に向かったのは緑あふれる尾鈴山のふもとに設立された尾鈴山蒸留所です

雨が強いため、裏口から入ることになりました。目の前に現れたのは焼酎や麹の原料となる米を蒸す木製の大きな甑(こしき)です。この甑は地元宮崎県産の杉の木から作られています。

次に案内されたのは蒸した米を米麹にするための麹室です。

部屋全体で木のぬくもりを感じる室では、種麹を細かく管理できるように麹箱に仕切りが設けられているのが特徴的です。

そのまま奥に進むと、次に見えるのは醪(もろみ)を発酵させるカメ壺と部屋一面の木桶です。

私たちが訪れたときのカメ壺の中では、代表銘柄「山ねこ」になる予定の醪が元気に発酵していました!

その奥にはズラっと並ぶ木桶達が見えます。
酒蔵に木桶があることは不思議ではないのですが、木桶たちを見て美しいと思ったのは初めて。素敵な空間にうっとり。

大学時代、実家から自社の酒が送ってくるものの、自信をもって振る舞うことはできなかったという信作さん。実家に戻り家業を継いだ後、まずは衛生管理の徹底から始めようと、一番にこの木桶の洗浄をしたそうです。

そんな木桶たちの美しさの余韻に浸りながら歩いていると、見えてきたのはウイスキーやジンを蒸留するためのポットスチルとよばれる蒸留器。

ポットスチルは焼酎であまり使われることはありません。しかし尾鈴山蒸留所とは非常に相性が良く、今では定番銘柄「山ねこ」や「山猿」もこのポットスチルで蒸留した限定酒が存在するほどで切っても切り離せない存在です。

次に見学したのはウイスキー等を熟成させるための樽貯蔵庫です。
ここでは杉や栗、桜など様々な素材で作られた樽が数多く並んでいました。

見学時はスペースにまだ多く空きが見られましたが、これからウイスキーの製造量が増え、樽で空間が埋まっていく様子を想像するだけで圧巻です。

全ての見学を終え黒木本店に戻ると、定番銘柄をはじめとした試飲を用意してくださいました。

まずは「山ねこ 自然発酵」のソーダ割をみんなで乾杯!
カラメルのような甘く香ばしい香りが泡と一緒に心地よくはじけて、試飲ということを忘れてつい「おかわり!」と叫びたくなりました。(上記画像右から2番目)

二杯目は個人的に愛飲している銘柄「山猿 銅釜蒸留」をロックでいただきました。
麦焼酎らしい香ばしさがありながらも、他の麦焼酎では感じられない甘みはまるで生チョコトリュフを食べているかのような感覚です。(上記画像左から5番目)
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「百年先の焼酎造りを見据えて」

焼酎という宮崎の土地に根付いた伝統文化を守り、継承していく黒木本店の姿勢。
その姿勢を守りながらも、様々なアイデアを持ってうまれてくる個性的なお酒たち。
そんな黒木本店&尾鈴山蒸留所のお酒を日常のお供にいかがでしょうか?