とどろき酒店オリジナルのTAMAを造る大賀酒造。
創業は1673年と福岡県では最も歴史のある酒蔵で、江戸時代に大賀家は庄屋で黒田藩主から名字帯刀(名字を名のり、刀を差すこと)を許され、又、藩主の休憩所として門構えも許されていたそう。
これまでは宮崎杜氏のもと酒造りを行なってきましたが、今期よりこの二人が中心に大賀酒造の酒造りを行うとのことで早速お邪魔してきました。
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①喜一郎くん
蔵元を継ぐ予定ではなかったため、以前はTSUTAYAに勤めていました(当時ここでとどろき酒店スタッフのつかちゃんと一緒に働いていたという事を最初に聞いた時は驚きました!世間って狭いですね)が、喜一郎くんの母親から電話があり、母方の叔父あたる大賀社長と会って蔵に入ることになりました。
父方の姓を名乗っていた喜一郎くんは、苗字を大賀に変えないといけないと言われた時は「え、聞いてないよ?」と驚いたそう。笑
蔵に入ってから現在約5年、近年はずっと宮崎杜氏のもとで酒造りを行なってきました。
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②チャギさん
もともとはうどん屋で働いていたというチャギさん。
最初のきっかけは、新聞の折り込み広告に大賀酒造の瓶詰めのアルバイト募集が掲載されていたのを見て、「試飲とかできるのかな〜」というくらいの軽い気持ちで応募したそう。笑
瓶詰めのアルバイトの際、実際に試飲させてもらえる機会があったそうで、その時「うわーこんな美味い酒を造ってる人達ってすげーな!」と衝撃を受けたと話してくれました。
四ヶ月の期間雇用だったため、その後うどん屋に戻って一年ほど働いていたそうですが、突然大賀社長から電話があり「また働かないか?」と誘ってもらい、今回は宮崎さんのもとで酒造りの仕事に就くことになった、という経緯があります。
チャギさんは約10年間蔵人として宮崎さんに鍛えられ、一緒に大賀酒造のお酒を造ってきました。
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そしてお邪魔した1月12日は新ビンテージのTAMAの仕込みの真っ最中。少しだけ作業を見学させてもらいました。
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今日は三段仕込みの最後の工程「留仕込み」、乾燥させた麹米と蒸米と水をタンクに入れて楷入れして行きます。
まず二階から麹米を一階に降ろしタンクへ投入していきます。
二階から麹米を…
こんな感じで落として
タンクへ投入
水を入れながら櫂入れ(櫂棒でお米をまんべんなく混ぜる事)していきます
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その後、甑でお米が蒸し上がるの待ち、蒸し上がったらスコップでコンベアに移してシューターでタンクに投入していきます。
蒸し上がる直前。モクモクと上がる湯気は迫力があります。
蒸し上がった米をスコップですくい、コンベアに
シューターからタンクへお米が投入され、櫂入れしていきます
普段はこの後翌日のための洗米作業などを行うそうですが、今日の作業はここまで。
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これからのTAMA
お米が蒸し上がるまでの間少し時間があったので、これからのTAMAはどうなっていくのか喜一郎くんに聞いてみました。
「今期は宮崎さんが造ってきたレシピを守りながらスッキリめに仕上げたいと思ってます。これからはよりクリアな酒質を目指して試行錯誤を重ねていきたいですね。」
大賀や玉出泉ブランドのお酒は、続々と出来上がってきていますが、まだ大吟醸やTAMAなどの仕込みが残っています。
TAMAの瓶詰めの時にお邪魔したいなー試飲したいなーと思っているので、ちょどいいタイミングでまたお邪魔出来たらまたブログにしようと思います!
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新生TAMAに乞うご期待!!!