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2019. 10

天狗桜

白石酒造の白石貴史くんに初めて会ったのはいつだろう。おそらく今度行きますくらいの挨拶だったような気がする。再会は蔵に寄ったときのことだ。

駅に迎えに来てくれた白石くんと挨拶もそこそこに畑へ向かう。ただ者ではないことを感じたのはこの時。車に乗るなり、芋こと、畑のこと、土のこととゆっくりマイペースだがどわどわどわ~~っと芋と焼酎に対する情熱と愛が溢れ出した。蔵人らで畑を開墾、無農薬で芋の栽培まで始めているというではないか。焼酎を造ること、良い芋を造ることが好きで好きでしょうがないことが十分すぎるくらい感じとれた。
毎年、ブラインドでテイスティングする焼酎の勉強会で、いつも僕の好みベスト3に天狗桜が入っているのは、こんな杜氏が造っているからかと腑に落ちた。

今年の開墾畑は中原(なかばい)地区。鹿児島県市来の南西に位置し、高台にあるその畑はパウダー状の最もキメ細かい土壌。キメ細かな土で育てると綺麗な芋に育ち、ややサッパリした味わいになる為、貯蔵による熟成を経て登場。畑のみなぎる力強さ、感じて欲しい。

天狗桜 開墾畑はこちらから購入いただけます。

「おいしかったよ、また飲むよ」

全国に多大な被害をもたらした台風19号。
報道を目にするたび、胸が痛みます。

私たちとどろき酒店がお世話になっている、栃木県足利市のココ・ファーム・ワイナリーも被害を受けました。
葡萄畑の中央と東側の2カ所が土砂崩れ、その土砂崩れが、山頂へつづく道路を巻き込み道路が崩落。山道の崖崩れ、駐車場周辺の土砂崩れ、それによって駐車場の車が全壊、貯水池が土砂や流木で埋まってしまうなど……。
葡萄畑はじまって以来の甚大な災害。
お隣の佐野市は報道でご存じのとおり、秋山川の決壊で大規模な浸水被害。佐野市にお住いのスタッフさんもおられます。
幸い、こころみ学園園生はじめスタッフさん、そのご家族はご無事とのことでした。

毎年ココ・ファームでは、お盆過ぎ~11月初め頃のこの時期、全国から届くブドウの仕込み、自社畑の収穫・仕込みに大忙しの毎日です。
畑の頂上辺りのブドウが完全に熟すのももう少し…そんな中の台風でした。

台風が過ぎた後、まずは掃除をして、頂上に続く道をなんとか確保。用心しながら山に登って、ブドウを収穫したそうです。
車は通れないでしょうから、おそらく手でブドウを持ち運びされたことでしょう。園生とスタッフの皆さんの姿が目に浮かびます。

11月中旬にはココ・ファームの一大イベント、「収穫祭」があります。
今年のできたてワインを紅葉したブドウ畑の中で飲める…音楽あり、おいしい料理ありの、楽しいイベントです。

今、園生、スタッフの皆さんは復旧作業に、ワインづくりに、そして収穫祭に向けて一丸となって取り組んでおられます。

なにか応援できないか…。

私たちとどろき酒店は、ココ・ファームのワインをたくさん飲んで、売って、応援します。
ぜひみなさまも一緒に応援お願いいたします。
おいしいワインを飲んで、「おいしかったよ、また飲むよ」と、福岡から思いを届けます。

おいしいのいろいろありますよ~!

できたてほやほやのヌーヴォー「のぼっこ」
まだかまだかと待ち遠しかった「ぴのぐり」「ぴのろぜ」
明日入荷します!!

こちらもご覧ください。

スパークリング
あわここ
北ののぼ
NOVO
のぼっこ


甲州FOS
シエスタ
山のプティマンサン
あしここ
ぴのぐり


農民ロッソ
陽はまた昇る
ツヴァイゲルト
ピノノワール
第一楽章
第二楽章

ロゼ
こころぜ

行ってきました!秋鹿酒造!

こんにちはモーリーです!
先日大阪の秋鹿酒造へお邪魔させてもらいました。

秋鹿といえば、骨太でコク深い味わいの日本酒、熟成なども手掛けるワイルドな印象です。それで、実際どんな造りをしてるんだろうとずっと気になってました。大阪まで新幹線、そこからレンタカーを借りて市内から箕面市方面へ車を走らせます。道中でダルマ寺で有名な勝尾寺の標識を発見!個人的に一度は訪れたいお寺に心高ぶるのをグッと我慢…ちょっとよりたいなぁ…我慢!横目に通り過ぎて行く頃には周りが段々と深い山間に。レンタカーのナビもいつしか道無き道を走ってる。この道であってるのかなぁと不安にかられながらもなお深く険しい山道に。車1台が通れるような狭い道を抜け、2、3山ぐらいを過ぎた頃にやっと人里らしい開けた道へとたどり着きました。ちょうど周りの田んぼは稲刈りシーズン。窓を開けると黄金色の穂をなびかせる心地よい風が、刈りたての稲の香りを運んでくれます。道には苦戦しましたが、どうにか蔵元へ到着。蔵では奥裕明杜氏が案内してくれました。白髪でスマートな柔らかい雰囲気を感じさせるステキな方。て秋鹿の骨太さとは正反対の印象を受けました。

蔵内は昔ながらの味のある建物。麹はツキハゼ麹よりも、しっかりお米を溶かし旨味が出るように全麹に仕上げます。

秋鹿一番の特徴である山廃造りと生酛造りの酒母室、速醸造りの酒母室は別々に分かれており、室温管理は基本的にはせず、冬の極寒の時期に暖めるぐらいだそうです。最近では蔵内全部が温度管理されて、一年中涼しい環境で造る蔵が増えていますが、すでにこの段階で秋鹿のワイルドな片鱗を感じさせます。

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