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行ってきました⑫ 追記

約10日間の旅を約1年にわたりご紹介してきましたが(遅筆ですみません)、すでに2019年のワインもちらほら見かけます。
灼熱どころではない暑さの6~7月のその後は雨が少なくブドウにとって恵まれた気候になった地域が多く、2019年は全体的にいいヴィンテージになっているようです!

今回フランスに初めて行って、ブドウ畑のスケールの大きさに一番驚きました。
自分でも頭では分かっていたし、多くの方がフランスのブドウ畑が大きいことをご存じですが、実際目の前にした時の感動がすごかった…。歴史と文化を目の当たりにしたような、そんな感じです。

そして陽が長い!何時なのか全くわからない。全く慣れませんでした。笑
生産者の話を訳を通さず理解できるようになりたいな…とも思いました。話してくれる一言一句、聞き逃すのがもったいない。でもほど遠い話です…。

今はこんな状況なので日本の生産者の方も含めて直に話を聞ける機会はまだ先ですが、少しでも早くそうなることを願います。

おさらいとお買い物はこちらから

フランス行ってきました①

フランス行ってきました② レイナルド・エオレ
レイナルド・エオレのワイン

フランス行ってきました③ クロ・デュ・テュエ・ブッフ
クロ・デュ・テュエ・ブッフのワイン

行ってきました④ピエール・オリヴィエ・ボノーム
ピエール・オリヴィエ・ボノームのワイン

行ってきました⑤ドメーヌ・モス
ドメーヌ・モスのワイン

行ってきました⑥ アレクサンドル・バン
アレクサンドル・バンのワイン

行ってきました⑦ デスクランブ
デスクランブのワイン

行ってきました⑧ シャトー・ド・プラド
シャトー・ド・プラドのワイン

行ってきました⑨ シャトー・ル・ピュイ
シャトー・ル・ピュイのワイン

行ってきました⑩ 格付けシャトー

行ってきました⑪ クロッスリー・デ・ムーシス

行ってきました⑪ クロッスリー・デ・ムーシス

メドックをキャッキャとはしゃいで楽しんだ夜に飲んだワインがこちら。
ボルドーらしからぬ(濃さ、重たさという面で)なんて柔らかいボルドーワイン!とどろき勢が好きな味。

アテンドしてくださった方がこのワイナリー興味あるんだよねー、と。
これまでの怒涛のスケジュールとは打って変わってちょうど次の日は朝からフリー。
明日朝イチ、アポ取ってみる!アポ取れたよ!ということで急遽訪問が決まりました。

ローレンスさんとパスカルさん、友達どうしの女性2人が2009年に立ち上げた、クロッスリー・デ・ムーシス。
ワイナリーがあるメドック地区は大型資本のワイナリーが乱立し、システマティックなワイン造りが多い地区です。そんななかカントナック村とセネジャック村の合わせて1haの畑でブドウを栽培しワインを造る小さな生産者。

カベルネソーヴィニヨンを主に、平均樹齢30年の区画とパルメの付近のフィロキセラから免れた平均樹齢150年(!)というカベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、メルロー、プティヴェルド、カルメネールの混植の畑。ビオディナミによる栽培で剪定、芽かき、葉の摘み取り、収穫など、全ての作業が手作業。

収穫後のブドウも、一粒一粒つぶさないように丁寧に除梗。タンクにブドウ入れ、セミマセラシオンカルボニックにてアルコール発酵(密閉し、タンクの下のほうで潰れたブドウがアルコール発酵して出てきたCO2がタンク内を満たします)。ピジャージュ(タンクの中を混ぜる作業)は週に1回くらい。酸化防止剤も使わない。そのためワインの味わいは、メドックのボルドーワインの印象を覆すほど、ピュアで繊細で滑らか~。しかしその奥にはメドックのニュアンスもきちんとあります。
自社ブドウで造るワインはボトルで650本ほど。買いブドウを合わせての生産は12000本ほど。
本当に小さな生産者ですが、クラシックでもあり前衛的な不思議な魅力にあふれています!

マルゴーから車で10数分。こんな、茂った野道というか山ではないけど山道のようなところに入ります。
ほんとに道が合っているのか不安にかられながらも…

無事にたどり着き、迎えてくれたのはローレンスさん。(この日はパスカルさん不在)

小柄な女性ではにかむ笑顔がかわいらしい、でも芯の強そうな…きらきらと光る瞳が印象的。
南西地方のご出身で、アルザスやロワールのワインを飲んだのきっかけでビオディナミに興味を持つようになったそうです。
「もともとカベルネソーヴィニヨンのワインが好きだったけど、そんなに濃いものを飲んでいたわけじゃない。1950~1970年代のカベルネが好き。1980年代から濃い味わいになっていって…。キュッとした酸を出すのが目標。」という話を聞いた後に試飲をさせてもらいましたが、ローレンスさんが好きな味わいを造られているんだな、とつくづく実感しました。酸がありつつ厚み、ボルドーらしさもあるけどなんせ柔らかい。

自分用にボルドーワインを買うことはまずなかったのですが、ここで1本即購入。割れないように大事に持って帰らないと!

試飲しながら、ボルドーの生産者が醸造面でテクニカルに仕上げるところが多いのは、バカンスをしっかり取る人たちが多いから、というような裏話?もしてくれました。バカンス中、ワインを放っておいてもいいように酸化防止剤を大量に入れる。自分たちが酸化防止剤無添加のワインを造っていると言うと、ものすごくびっくりされるそうです。

その後、ワイナリーからほど近い平均樹齢30年の区画の畑に連れて行ってもらいました。

畑が汚れていない証拠(プラドのベルナールおいちゃんやル・ピュイのマダムにも教わった)であるコクリコの花や野生のネギが生えてます。自生のカモミーユがたくさん。でもカモミーユは砂地だから多いだけだと教えてくれました。土がきれいだからかと思いましたが違ったのね…。

この砂地の80㎝下は粘土になっているそうです。

ブドウも結実。

ボルドー全体でビオディナミを実践しているのは7%。今回、生産者の方の話を聞いたりボルドー市内のお店を回っていて、ボルドーにもナチュール志向な感じがきてるな、と感じていたのですが数字で見るとこんなもんなんですね。これから先どんどん増えると嬉しいです、ナチュール好きとしては。
実際こういう目線でボルドーに注目している生産者や飲み手はじわじわ増えているようです。

クロッスリー・デ・ムーシスはまだ設立10年ほど。
ボルドーでナチュールに取り組む若手生産者として大注目です。

栃木のせんきんに行ってきました!

東京から電車を乗り継ぎ約1時間半、栃木県さくら市に「株式会社せんきん」はあります。

蔵の周辺は奥州街道沿いに宿場町として栄え、多くの商家で賑わっていたそうで蔵に眠っていたひな人形を飾り付ける「氏家雛めぐり」というイベントがこの時期行われており商店街の店先に飾られている華やかでかわいらしいひな人形が私たちを出迎えてくれました。

駅から商店街を歩いて抜けていくと独特な温もりとやわらかさを感じる栃木県産大谷石造りの外壁と石蔵が見えてきます。そうその建物こそが「仙禽(せんきん)」を醸す株式会社せんきんです。創業200年以上というだけあって積み重ねられてきた歴史の重みを感じます。

迎えてくださったのは11代目蔵元であり専務取締役の薄井一樹さんと一樹さんの弟で常務取締役で杜氏の薄井真人さん。二人ともお若いっ!

せんきんは「木桶」を用いて伝統的な製法である「生酛造り」*を再現しています。さらに、江戸時代の手法である「酵母無添加」のスタイルは「EDOスタイル」として超自然派な日本酒造りを行っています。また原料の米は完全な「ドメーヌ化」*を行い、蔵に流れる仕込み水と同じ水脈上にある田んぼで作っています。

蔵の中に入ると早速仙禽ナチュールが仕込まれている木桶が!

この桶は吉野杉で作られているそうで、この大きさの木桶を作れるのは現在大阪の会社1社だけとのこと。真人さんのお話によると吉野杉の板目にとても小さな空気孔が空いているそうでそのサイズと酵母の大きさがぴったり合うのだそう。その酵母はその穴に住みついて次のお酒造りにも役に立つのだそうです。びっくりな話ですね!

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行ってきました⑩ 格付けシャトー

優雅なランチの後は格付けシャトーが軒並み並ぶ、メドックへ向かいます。
ジロンド川沿いを北上していると、名だたるシャトーの案内標識がいたるところにあり、この場所に今、いるんだ!と思うとそわそわしてしまいました。

格付けシャトーもぜひ見学しよう!と、訪れたのはサンジュリアンに本拠地を構えるメドック2級シャトー、レオヴィル・ポワフェレ。
レオヴィル・ラスカーズ、レオヴィル・バルトンともともとは一つだった畑が分家して出来たシャトー。
ジロンド川岸に近い斜面に畑があり、非常に水はけが良く、メドックでも最も良い土壌と言われています。それだけにポテンシャルは素晴らしいものがあり、80年代には醸造設備を最新化し、セカンドワインの導入、新樽比率を高めるなど、1970年代の不振から立ち直りを果たしたシャトーです。

なんだこれ、です。
そのゴージャスさにびっくり。
めちゃくちゃきれいでびっくり。
いろいろびっくり。

何基あるかわからないくらいに並んでいるステンレスタンク。

すべてを管理。

ずらっと樽、樽、樽…

大きな選果台、というか選果するマシーンですね、そのマシーンは除梗した実を流している間に、未熟果や病果があると風でプップッと排除できるようなものがあったり…。

ル・ピュイとはまた違う衝撃の連続でした。

こんな最新の設備を備えつつ、ビオに転換し始めた畑もちらほら。
話を聞いていると、そういう格付けシャトーも増えているのだそうです。

「今後に注目している生産地は?」とこちらからの質問に、「ボルドー!」と答えたロワールの生産者もいました。
ナチュール業界でジュラがぶわっ!!ときたように、そのうちボルドーもまたそうなってくるかもしれませんねぇ。

レオヴィル・ポワフェレのあとは、せっかくメドックに来たんだからと、5大シャトー(実際にはオー・ブリオンを除く4つ)を遠目からでも見に行こう!ということに。

あれラトゥールじゃない?ロートシルトじゃない?マルゴー行こ行こ!と車の中できゃっきゃ言ってました。




そしてその夜、食事の時に飲んだこのワインが気になって、次の日に突撃訪問することになるのでした。

そしてその後に飲んだ25年熟成のアルマニャックで、私はその世界にも足を突っ込み、自宅のコレクションが増えるのでした…。

たしかこのボトル、マグナムでしたねぇ。

行ってきました⑨ シャトー・ル・ピュイ

プラドを訪れた次の日は、シャトー・ル・ピュイへ。
サンテミリオンの町から北東へ車で20分ほど、コート・ド・フラン地区にあります。

ル・ピュイは400年続くボルドーのビオディナミ・シャトー。生態系が保たれた畑で独自のビオディナミ農法を続けています。敷地は60haくらいでブドウを植えているのはその2/3程度。ブドウ畑を囲んでいる残る敷地は森や沼。その敷地全体の生態系が整っていて数億という数の微生物が…
…という話は前から知っていました。
でも、ボルドーで400年ビオディナミ…?敷地全体が生態系?自分の中で、いわゆる「シャトー」と結び付けることが無意識にできていなかったんだと思います。
それを今回、目の当たりにして納得せざるを得ないというか、ヘェ~、の連続の訪問でした。

デスクランブやプラドとは違う(愛着を感じるからこその言葉です、すみません)、立派な門扉。庭、建物。

出迎えてくれたのは、優雅なマダム。
これまで生産者の方との2ショットを毎回撮ってもらっていましたが、ちょっと、やめました。あまりにも恐れ多くて。お恥ずかしい限りで。

マダムの話はやっぱり、400年続くビオディナミ…から始まりましたが、
当時周りは農薬ブームの中、農薬にお金を使いたくなかったから自然とこうなったの、と続けてくれました。
マダムによると敷地は100haあるそうです。

シャトーのすぐ前には「バルテルミ」の畑。
メルロー主体でカベルネソーヴィニヨン、カルメネールのブレンド、希少な酸化防止剤無添加のキュヴェです。
ブドウ樹の畝と畝の間は、草が茂る畝間と草を刈った畝間を交互に配置してありました。
その時々によって、草の量を調節して「生態系」を保っているとのことでした。

畝間には、土が汚されていない証拠であるコクリコのかわいらしい花。

畝間の草刈りや耕起するのは馬の役目。
この馬のたてがみがまた上品な感じ。

「生態系が保たれているとはどういうことか」。
話を聞く中で私が感じたのは、
人が手を入れる前に、その畑に住む微生物や虫や他の動物が環境を整えてくれているということ。
例えばブドウの実や葉がクモやコガネムシに襲われそうになると、その虫の天敵となる生物がやってきて、自然と退治してくれる。ブドウの樹に悪さをしそうな菌がいると、それを養分とする地中の微生物が喰ってくれる。
なので、殺虫剤などの化学薬品を使う必要がない。
益虫やカビなどの病気がひどいときには敷地内に生えている植物を煎じて撒いたり。

逆に化学薬品を使ってしまうと、害虫どころかテロワールをブドウに蓄える微生物まで殺してしまうことになります。
地中の微生物は、葡萄の根に寄生して樹液の中の糖分を吸い上げます。その後に吐き出される唾液が地中のカルシウムを溶かす事で地中のミネラルが豊かなり、このミネラルこそが、その土地、区画ならではのテロワールを表す要素となるそうです。そして地中のミネラルをブドウ樹が吸い上げてテロワールを樹に、実に蓄え、ゆくゆくはワインとして表現される…。
400年以上もビオにこだわっているのは、テロワールの味わいを表現し続けるため。

ル・ピュイは、テロワールを表現するため、区画ごとに収穫して仕込みます。この方法はボルドーでは珍しいようです。

コンクリート槽。

毎年、区画ごとに使うタンクは決まっています。今あるタンクは100年くらい使っているそうです。
畑で選果しながら収穫して、このタンクに入れて自然と発酵が始まるまで放置。発酵が始まると自然に対流するから、ルモンタージュ(簡単に言うとかき混ぜる作業)もなし。発酵が長引けばもちろん待つ。
いい環境の中でいいブドウができるから、味は整う。せいぜい清潔に保つだけ、基本的に酸化防止剤は使わない、のだそうです。

そして樽の部屋。

見学しているときにちょうど作業されていました。
バトナージュです。
樽の中のワインを棒でかき回して沈殿しているオリの旨みをワインに移すだけではなく、中のプロテインをこわしてなめらかにしているそうです。

1週間に2~3回、2年間続けるのだそうです。

ル・ピュイが造るキュヴェの中には、バルテルミを樽のまま船に乗せて地球1周しながら熟成させる、というキュヴェもあります。
1年かけてその間温度管理は一切せず、航海中に緩やかに温度が上がったり下がったり。そうすることでワインに抗体(環境に強いワイン)ができるのだとか。

敷地内にはこんな神々しい場所もありました。

馬が自由にできる箇所もありました。

その地面にはマメ科の植物がたくさん。ブドウにいいと言われる植物ばかり。
種を蒔いたわけでなく、自然に生えているそうです。それがすごい。

シャトーがある丘からの景色。

ル・ピュイの「ピュイ」は「高いところ」という意味。
ボルドーで1番標高が高いそうです。

訪問後はマダムが予約を取ってくれたレストランで乾杯。

優雅~!

シャトー・ル・ピュイのワイン

スタッフ研修で山口に行ってきました! 「三蔵目 貴(たか)編」by 水上

阿武の鶴酒造から日本海沿いを走らせ次に向かうのは山口県宇部市に蔵を構える「永山本家酒造場」。日本海側から瀬戸内海側へと山口県を縦に横断です。漁師町から徐々に山間の農村エリアへ、山口県の広さを感じさせられました。山間を走ってると大正、昭和感を漂わすレトロな建物が目に入ります。その建物こそ貴(たか)を醸す永山本家酒造場なんです。昔の役場を改装し事務所&物販ブースを設けてるスペースがなんともお洒落!タピオカが出てきそうなカフェに来てるみたい。

2階はホールになっており木桶で出来たテーブルなど所々に酒蔵らしさが散りばめられ、これまたお洒落ー!
そして柔らかなオーラを醸し出しながら永山貴博さん(通称ゴリさん)登場。

明治21年創業の永山本家酒造場。現在の代表取締役兼杜氏の貴さんになり、当時当たり前のように出回ってた活性炭濾過のお酒に疑問を持たれてました。そしてこれからの「貴」の方向性を決めるきっかけとなったのは2007年にフランスの自然派ワイナリーへ訪問したのが大きいと貴さんはいいます。自然派ワインの「造り手の顔が見える」ワイン造り、ぶどうが育った畑が感じられ人間臭さが伝わるワインに感銘を受けたそう。今、貴さんは農業法人を立ち上げて周りの農家と共に山田錦造りを行っています。地元の田んぼて育てたお米を地元の酒蔵が醸す。本来の日本酒が持つ姿を形にしようと挑戦しています。

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スタッフ研修で山口に行ってきました!「二蔵目 阿武の鶴編」

澄川酒造場に続いて訪れたのはレトロな街並みの中に佇む阿武の鶴(あぶのつる)酒造

蔵の裏手にあるという駐車場を探してしばし彷徨っていた僕らを案内してくれたは、笑顔が素敵な爽やかなお兄さんといった感じの三好隆太郎さん、1983年から33年間閉鎖していた蔵を復活させた阿武の鶴酒造の6代目です。

前職で内装の設計をしていたという三好さんは「もう少し人に近い仕事がしたい」ということで、ハローワークで千葉の酒作りの仕事を見つけそこから酒造りのキャリアが始まったそうです。個人的にとても意外だったんですが、酒造りの仕事はハローワークなどで普通に募集があったそうで、そこから埼玉、岐阜、青森と様々な土地の酒蔵で酒造りを経験して山口に戻ってきたとのこと。

初めは「ここで出来るとは全然思ってませんでした」と語る三好さんは、山口に帰ってきて県内の酒造りの先輩方と話していくうちにジワジワと「実家の酒蔵を復活させたい!」という気持ちが盛り上がってきたそう。

実家の蔵に戻ってきて最初の仕事は、巨大な物置と化していた蔵を少しずつ片付けながら”メイキングザロード”していくことだったそうで、現在は先代からの設備でまだ利用できるものは再利用し、新しく導入した冷蔵庫、先輩方から譲り受けたという設備でお酒を醸しています。

三好さんのお酒のコンセプトは「そばにあったら嬉しいお酒」。

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スタッフ研修で山口に行ってきました!「一蔵目 東洋美人編」

こんにちは!
スタッフのとおるです!

先日、スタッフ皆で山口県の日本酒蔵へ訪問してきました。まず始めに訪れたのは、東洋美人でお馴染みの萩市にある澄川酒造です。
前の晩、わくわくして寝付けなかったのはここだけの秘密で。

博多駅から新幹線で新山口駅へ、そこからレンタカーで約2時間弱のドライブ。道中山をかき分けて、またかき分けて、小さな集落が見えてきました。澄川さんと奥さんがお出迎えしてくださいました。初めてお会いしました。穏やかな目でダンディーなたたずまいの方。座敷に通され澄川さんのお話を聞くことができました。

日本酒という発酵品を造ることに誇りを持ち、伝統や家庭を重んじ、作品を届けるかのように、且つ自身が飲みたいと思う酒を醸されているそうです。普段は、自身の酒しか飲まないのだそうです! それは、おごりではなく、自身の酒の仕上がりや状態が心配で他の酒を飲む余裕がないのだそう。

蔵内は、建物内すべて空調が管理された冷蔵庫のようでした。最新の機械が導入されてあり、測れる数値は全て測り、とても清潔な空間でした。見学中、わたしが1番感銘を受けたのは、壁中に書かれた過去に訪問された方達の直筆コメント。本当に、多くの方に愛されているのがわかりました。

別れ際の澄川さんのひとこと、「とどろきさん(とどろき社長)は、(ひとつ上の)わたしの兄貴で家族です。そして、そこで働く皆さんも家族です。たくさんお酒を売って下さい。」
ぐっと心に響きました。

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行ってきました⑧ シャトー・ド・プラド

シャトー・ド・プラドはコート・ド・カスティヨン地区の中で最も古いビオワイン生産者。
親子3代に渡ってビオロジックを実践しています。

シャトーに着くと、現当主のベルナールがニコニコと出迎えてくれました。
この人、絶対おいしいものをたくさん知ってる!、一緒にご飯食べたら絶対おいしいものが食べられる!と思わせてくれる恰幅の良さ。ベルナールのおいちゃん!と呼びたくなります。(外は何せ灼熱だったもので、しかめ面なのはご愛嬌)

料理がめちゃめちゃ上手そう。それもそのはず(と言っていいのか分かりませんが…)、パンや小麦、米以外の食料はほぼ自分のところで賄っているそうです。肉も野菜も!果物もナッツも!ヘーゼルナッツの木、初めて見ました。

ブドウ畑のいたるところに農産物が。斜⾯には果物の⽊、家禽や家畜を育てる⼩さな飼育場家。今回は時間が無くて動物たちに会えなくて残念…。
畑の隣に細く流れ出る地下⽔源があり、その地下⽔を⼤きな⽯造りの⽔槽でせき⽌めて畑の水撒きにも使⽤しているそうです。まさに自給自足。
小さい頃から自然に囲まれた農場で育ったベルナールは、ワイン造りにも早くから興味を持って、父のあとを継ぐ決意も早かったそうです。

小さい頃からビオディナミ。彼自身はそうは別に意識していなさそうで、彼の畑のように⻑年ビオでしっかりと耕された⼟地は、植物の種類もいろいろと豊かで、無駄な雑草はほとんど⽣えてこないそうです。畑がだんだんと整ってくるんですね…。ブドウの病気にしても毎日畑に出ていれば、その予兆に気づいてだいたい対処できるみたいです。
そして、「良い環境で育ったブドウさえあれば何も手を加える必要はない。」
メルロー、カベルネフラン、カベルネソービニヨン、セミヨンの 4 品種で、樹齢は 20〜30 年。


ブドウ畑から見たシャトー。
中央右寄りがシャトー、左の網で囲まれたところは貯水槽。


その反対側に広がる畑。

セミヨンの畑には野生のネギが自生する個所があるそうで、野生のネギは農薬で土壌が汚染されていない証拠なんですって。
冬から春先にかけてはこのネギが食卓で大活躍のようです。
このセミヨンからは2018年VT初リリースの甘口ワインが造られました。信じられない価格で!甘口のボルドーとしては、驚くほどコストパフォーマンスの高さ!
ぜひ、お試しください。
シャトー・ド・プラド ブラン・モワルー2018白甘口

やっぱり暑いので畑を後にセラーへ。
果樹に囲まれたセラー。中はひんやり。
季節労働者の宿泊所と併設されていました。

そして試飲。

左の白は先述した甘口。
プラドのロゼは初めて見ました。それもそのはず、地元消費用とのこと。そしておいしい。
地元用だけど2018年はたくさんできたから、あげてもいいよ、とベルナール。ほしい、ほしい!ととどろき勢。
日本に戻って、輸入元さんにお願いして、そして、日本に入荷する分すべていただきました!
3月初めころから発売予定です。
ラベルもオリジナルを用意中。
みなさん、今年の春は、このロゼを飲みながらお花見してください。
味わいは…、頼み込んだくらいです、言わずもがなです。お楽しみに。
赤は樽熟成が長いのと少し短めと2種。
プラドのワインはその味わいと価格が合っていないんじゃないかな、と思います。
自分にとってワインはデイリーな飲み物で、自分が高いと思うものを人に売ることはできない!とベルナール。
もっと価格をあげても絶対売れるのに儲け度外視。

ブドウそのものの美味しさがわかる、よりナチュラルなスタイルのワイン。手作りの味をリーズナブルに世に出す…ボルドーではとても珍しい生産者です。
今は次男さんと運営されているそうで、このスタイルがいつまでも続いてほしいなと思いました。

そして明日はナチュールの生産者とは言えど、いわゆる「シャトー」へ向かいます。

シャトー・ド・プラドのワイン

行ってきました⑦ デスクランブ

みっちみちのスケジュールだったロワールをあとに、ボルドーへ向かう朝。
出発までゆっくりできたので、楽しみにしていた散歩がてらのパン屋めぐりーーー!!でしたが。
この日はパン屋さん、どこも閉まっていました…。たしか水曜日。月曜に閉まっている美容室が多いのと同じ感じなのでしょうかね。
でも近くの公園でのんびりと、ぼけ~っといい時間を過ごしました。

ロワールのトゥールからボルドーまで約350キロ。
高速を降りてデスクランブ(サンテミリオンの近くにあります)に近づくにつれて景色はまたまたブドウ畑一面。
アンジュー、サンセール、プイィ・フュメの景色にも驚きましたが、それ以上。
ずーーーーーーーっとブドウ畑。
さすが2大産地。ずっと。畑。畑。
石垣があって門扉があって。さすがシャトー!

サンテミリオンに少し寄ってモノリス教会(巨大な一枚岩をくりぬいて造ったと言われています)を見て、お昼ご飯を食べ。お店からでたら、これから向かうデスクランブの先代、ジェラールに偶然会いました。
今回はお会いできないと思っていたので、ラッキーです。現地アテンドの方が一番テンション上がってました。

そしてまた一面ブドウ畑の中を走り、ボルドーの草分け的存在、デスクランブへ。
サンテミリオンから南に6km ほど南下した、ドルドーニュ川沿いにシャトーはあります。
道中、さんざん「シャトー」たるものを目にしてきた私たち。
デスクランブはシャトーといっても、メドックのあの豪勢な建物ではなく、ごく普通の住まい、ガレージでした。こんなTシャツ着てきちゃったけど…と心配していた私はホッとしました。笑

現当主は3代目のオリヴィエ。2015年からシャトーの全てを管理しています。
笑顔は見せてくれたけど、人見知りっぽい?かなという印象。

畑はブドウの樹の高さが高い!霜の害を避けるため、地面から実がなるところまではしっかり高さをとっているそうです。

あまりの暑さに畑はそこそこに醸造所内へ…。

オリヴィエの祖父ジャン=アルマンが、1954 年からビオ農法を提唱し続け⼈で、当時農薬等を使った近代農法が隆盛を極めていたボルドーの中でまさに異⾊の存在。
2代⽬となる父ジェラールがワイナリーを引継いだ1970 年代以降も、ビオはむしろ忌み嫌われる存在だったそうです。このころから、ジェラールの反バイオテクノロジーの姿勢を⽀持し、ワインを通じて仲が良くなった著名な漫画家が手掛ける⾵刺画をラベルに用いるようになります。その数は多いときでなんと30種類!ボルドーのお堅いイメージを茶化すかのような遊び⼼満載のエチケットばかりです。

このラベルはうちでも定番。
ワインが飲みたすぎて棺桶から出てきちゃう。

祖父の⼝癖であった「良いワインは良いブドウがあってこそ」という遺⾔を⼀番の信条に、父から息子のオリヴィエに引き継がれます。

父ジェラールの造るワインは、酸をしっかり残して、長期熟成にむくタイプ。若いうちは酸があるので飲みにくいのですが、その代わり熟成したときの味わいは官能的。

オリヴィエは、人一倍熟成中の「酸化」に敏感。むやみにタンクや樽を開けて試飲はしないそうです。というのも、オリヴィエの造るワインは酸がきれいに柔らかく残った割と早いうちから楽しめるタイプ。なので、リリースされる時の味わいを緻密に計算しているんだろうなと思いました。

醸造に使う機械もちらっと目に入りましたが、どれも独特な形。
普通なら2人で作業するところを1人でできるようにオリヴィエの手造りの機械が多いとの事でした。こんな機械なのもマシーンでの収穫も、全てワインの品質向上とリーズナブルな価格を両立させるため。年々オリヴィエのつくるワインが美味しくなっていますが、裏のこういう、私たちには見えない努力によってコストパフォーマンスの高いワインが産み出されていたんですね…。

帰り際に現地アテンドをして頂いている方が、車のキーがない!と騒いでいたのにはオリヴィエもすごく笑っていました。
そんな笑顔に見送られて次はカスティヨンのシャトー・ド・プラドへ。

デスクランブのワイン

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轟木 渡
轟木 渡(Wataru Todoroki)
代表取締役
ボス

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安陪 成章
安陪 成章(Nariaki Abe)
とどろき酒店本店店長
師範代

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田中美佳
田中美佳(Mika Tanaka)
団長

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水上壯輝
水上壯輝(Moriaki Mizukami)
ひごもっこす

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大坪 千香
大坪 千香(Chika Otsubo)
エンゲル係数高め

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椿姐さん
椿姐さん(Tsubaki Nesan)
日々、進化中。

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石田 和也
石田 和也(Kazuya Ishida)
とどろき酒店 薬院stand! 店長

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塚ちゃん
塚ちゃん(Tsukachan/Dukachan)
ツカモトトラミネール

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西島克己
西島克己(Katsumi Nishijima)
ニッシーより愛を込めて

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中野浩司(Koji Nakano)
人にやさしく

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吉岡信雄(Nobuo Yoshioka)
いもがらぼくと

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