BLOG

お燗のオススメ温度 〜オールマイティタイプ TAMA & ぼっちり〜

一般的に燗には合わないとされている生酒や発泡酒を「燗つけてみたらなかなかいけたよ!」
なんて話を聞くと、その自由さにワクワクします。

冷えた状態でもあたためた状態でもおいしいお酒ってたくさんありますが、
その中からまずここから試してみては? という2酒を紹介します。

***************

オールマイティタイプ.
“冷やしても
あたためても”.

TAMA 純米.
たま じゅんまい.
(大賀酒造・福岡).

味は豊かなのに、きれい。
決して派手さはないおだやかな米味のふくらみに、
知らず知らず杯を重ねてしまうこのバランスは、福岡のニュースタンダード。
しかもあたためもおいしいなんて、うれしい限り。.

♨️オススメ温度.
40℃くらいが酸もほどほどにあって心地いい。あまり上げすぎない方が○。.

1.8l 2900円 720ml 1450円.
http://shop.todoroki-saketen.com/?mode=srh&keyword=TAMA&cid=

***************

土佐しらぎく ぼっちり 純米.
(仙頭酒造場・高知).

もしかしてアルコール度数は低めかな? そいうくらいにやさしい飲み口。
冷や(常温)ですいすいと杯が進むタイプだが、冷やしても燗でもいい。
そしてこの価格も、マイ定番酒にぼっちり(土佐弁でちょうどいい)の一本。.

♨️オススメ温度.
ぬるめより、思い切って50℃くらいに上げる方がまとまりがいい。.

1.8l 2350円.
http://shop.todoroki-saketen.com/?pid=105810367

*******************

お燗のオススメ温度 〜洗練タイプ その3 石鎚 燗純米〜

「これ好き!!」
お燗初心者スタッフのアイリーン(木山)が何度もおかわりしてたねぇ。

***************

洗練タイプ その3
石鎚 燗純米
いしづち かんじゅんまい
(石鎚酒造・愛媛)

“温度帯で異なる
ふたつの表情”
.
口に含むと、これぞ燗にしたいお酒!という出汁感が感じられて期待が高まる。
山田錦を使い、十分は熟成期間を経てバランスがよい仕上がりを目指したお酒。
温度帯によって印象が変わるから、食事に合わせたり好みの飲み口を見つけて。.

♨️オススメ温度.
50℃が味わいと熟成感のバランスがよく輪郭がバシっと決まり、55〜60℃ですっと軽い飲み口に。

1.8l 2460円.
http://shop.todoroki-saketen.com/?pid=105810358

*******************

お燗のオススメ温度 〜洗練タイプ その2 宮寒梅 冬咲き燗 純米吟醸〜

燗酒シリーズも6酒目です。

このオススメ温度を見つける実験をしたとき、
お酒に集中するために私たちはおつまみなしで試飲をしました。
料理を食べながらとなると、また感じ方が変わってくると思います。
コンディションや好みもありますし、
おいしさに“正解”ってのはないので、
それぞれの食卓で自分の心地いい温度を探すことを楽しんでみてくださいね。

***************

洗練タイプ その2
山の壽 THE KAN 純米
やまのことぶき ざ かん
(山の壽酒造・福岡)

“福岡のニューウェーブが提案する 
 これぞ、燗!”

山田錦の豊かな旨味がふんわりふくらみ、
おだやかな酸味が食欲をそそる。
冷や(常温)でもほんのりと吟醸香が感じられておいしいが、
「一度温度を上げて様子をみる」という蔵のすすめる飲み方をすると、
ふと好みのバランスに出会う。

♨️オススメ温度.
一度45℃に上げてちびちび飲んでいると、
35℃くらいで香りと味のバランスがベストに。
私好みを見つけて。

1.8l 2700円
720ml 1350円
http://shop.todoroki-saketen.com/?mode=srh&keyword=KAN&cid=
.
*******************

山の壽は、杜氏(お酒の製造責任者)制度をやめて、スタッフ全員フラットな関係でお酒を造っているという珍しい蔵です。
きっとそのチームワークがお酒にも表れてくるのだと思います。

お燗のオススメ温度 〜洗練タイプ その1 宮寒梅 冬咲き燗 純米吟醸〜

「これぞ燗酒!」という味の厚みがあるのが熟成タイプならば、
洗練タイプは、するする〜と軽やかな口当たりが魅力的な酒質。

まず紹介するこの冬咲き燗は、
燗酒の中でも軽やかさNO.1ではないかな。

***************

洗練タイプ その1
宮寒梅 冬咲き燗 純米吟醸
みやかんばい ふゆさきかん
(寒梅酒造・宮城)

“愛すべき あまぁ〜い幸せ”

華やかで香り高い宮寒梅の定番酒とはひと味違うが、
飲むとふわっと感じるチャーミングさは通じるものがある。
冷や(常温)でもあたためても続くやわらかく甘い飲み口は、
燗酒に苦手意識がある人もきっと認識が変わるんじゃないかな。

♨️オススメ温度.
45℃では甘さが増して、50℃でちょうどいいフルーティさが出てくる。
甘めの煮付けなどと合わせたい。

1.8l 2482円
http://shop.todoroki-saketen.com/?pid=105804519

*******************

燗酒にチャーミングって言葉を使うのははじめてです。
「こころに春をよぶお酒」って宮寒梅のテーマが好きです。

山形へ ③ 酒井ワイナリー編

山形へ ① リンゴリらっぱ編はこちら
山形へ ② イエロー・マジック・ワイナリー編はこちら

ここからのレポートはつかちんこと塚本にバトンタッチです。

南陽市赤湯、イエローマジックワイナリーから車で5分ほど行くと「酒井ワイナリー」はあります。
先程とはガラリと変わって、歴史を感じる直売所の奥には、さらに歴史を重ねたであろうワイナリーがありました。

1892年(明治25年)にぶどう酒醸造業を始めた酒井家は現在、20代目(ワイナリーとしては5代目)の酒井一平さんが当主をつとめます。

酒井さんにワイナリー内を案内してもらうと、機材も道具もちょっと古めかしい感じ。
本来なら日本酒を搾るためのプレス機や、ブドウジュース造りに使っている機械も残っていて、
かい入れ棒はなんと50年は使っているという木製!(酒井さんよりも年上!)

「創業時のワイン造りの文化自体が無かったときは、杉の内側に漆を塗った桶でワインづくりをやってました。古樽が良いとはよく言われますが、特に木製の道具は使い込みがその蔵の個性につながると思っています。」

そう酒井さんが言うように、酒井ワイナリー自社畑のブドウを使ったキュヴェでは、その古い機材たちが使われています。プレス時間の設定も出来ないので、感覚で作業をするしかないのですが、それが人間のアバウトさ、人間味を表現できるのだそうです。

次は、明治7年にまだ酒井家が旅館もやっていた頃から使ってるという土蔵セラーへ。
そこに並んでいるのは樽と一升瓶!フルボトル(750ml)が日本に無いころはそのまま販売でしたし、その後も澱引きや貯蔵用で一升瓶を使っているのです。一升瓶だとタンクよりも澱との接触面が大きく、そこもワイナリーの個性になっているのかも?と酒井さんは分析します。

あの「まぜこぜワイン」は、一升瓶の底に残った澱を集めて、また澱引きをすることによって出来上がったワイン。いろんなキュヴェが混ざり合っているから「まぜこぜ」なんです。

「まぜこぜワインが人気になったのも、昔からやってきた蔵の歴史がうまく体現出来ていたから。
”デザインしたワイン”でなくて、結果的にまぜこぜワインで表現できた”よく分からないけど酒井ワイナリーや赤湯っぽいよね”という、技術を超えたところにあるものを造っていきたいです。」

「なんとなく」とか「っぽい」がどういうものかを拾っていくのが僕らの仕事でもあるのでしょうが、古い設備を使ったからこの味が出たという単純なものでも無いようで。。。

なんで自分が自然なワインが好きなのかを、もう一度考えたくなるような体験ができました。
一平さん、スタッフさん本当にありがとうございました!!

続きを読む