秋に赤ワインと合わせたい料理として料理家の手島幸子さんから教わったレシピは、
乾燥ポルチーニの出汁と塩味だけのシンプルな豚肉の煮込み。
乾燥ポルチーニの風味ってすごいですね。
「乾燥」って調理をされていることで、
生のポルチーニとは全く違う風味。
少しの量で、出汁っぽさ、枯れた感じ、乾いた土のような風味がバシッと効いてくる。
生のしいたけと乾燥しいたけの違いと同じですね(そりゃそうだ)。
ダール・エ・リボのセ・ル・プランタンの華やかなスミレの香り、ブルーベリーやカシスのような紫系果実のピュアな甘みとポルチーニの風味が相まって鼻腔に抜けていくと、くーいい!
思いつきでブラウンマスタードをつけてみると、これまたいい!
開けたての華やかな相性、
数日経って落ち着いたワインと味がしゅんだ煮込みとの相性、
とワインも煮込みも数日かけての変化が楽しい組み合わせ。
秋の夜長の楽しみがまた一つ増えた。
●料理家手島幸子さんとスタッフ田中の往復書簡
浅草⇆博多 テジとど便
第一回「今日は 何、飲む?何、食べる?」春編
第二回「今日は 何、飲む?何、食べる?」秋編