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大和桜→天狗桜→ツンみとらぷぅの旅 その2(吉岡レポート)

【大和桜→天狗桜→ツンみとらぷぅの旅 その1(西島レポート)】からつづき

ここからはレポートを吉岡にバトンタッチ!

3軒目に訪問したのは明治20年創業の同じいちき串木野市にある『田崎酒造』です。名水を求めていちき串木野に蔵を構え130年余りという歴史のある蔵であり、鹿児島県内でも規模の大きい設備を整えた蔵でもあります。『田崎酒造』は原酒の長期貯蔵による熟成に早くから注目し、芳醇で深い味わいのある本格熟成焼酎の普及に力を入れている蔵です。杜氏の野崎充紀さんに案内して頂きました。


事務所は創業以来の形を残しながらも、敷地内には大きなタンクがずらっと並んでいます。蔵の中には立派な機械が並んでおりモーターが大きな音を立てながら動いています。全自動製麹装置やたくさん並んだ蒸留機を見学しました。野崎杜氏「うちは味で勝負の蔵! 味のある焼酎作りを目指しています。焼酎造りの中でも味の決め手は蒸留です。大きい蒸留釜に目一杯のもろみを入れて蒸気をうまく取り出すことによって味わいが出てきます」。

一通り見学が終わると実験室で試飲。野崎杜氏「私は飲むのは好きですがアルコールの香りに弱いんです。アルコールの香りが立つと酒の弱い人に受け入れられない。蒸留酒は香りで楽しむものなのでできるだけアルコールの香りが立たないようにしなければならない。酒の弱い人こそ味のこってりした焼酎をおススメしたい」「味わいを残すために最低限の濾過をするようにしています。他のすっきりした焼酎は何年寝かせても味が変わらない。芋の油分を残した焼酎だからこそ古酒にしたときに美味しいんです」と熱く語っていただきました。


野崎杜氏が立ち上げた『ツン』『みとら』『ぷう』は、通常ラインナップの熟成焼酎『七夕』 とは方針の違う新焼酎です。蔵のホームページにも載せていない特約店限定の特別な焼酎になります。今年の『みとら』に関して、野崎杜氏「大きな違いは芋の焼き方。表面にうっすら焼き色を入れました。焼き色を入れたことで苦味が出てきます。苦味の強い部分をカットしたので油分は少なめですが香りと甘さを出して最後に焼き芋の表面の焦げの苦味でスパッときれていく味わいを表現しました。」とのこと。今年の『みとら』も期待できそうですね! 蔵の方針の中でも独自の焼酎造りを行う野崎さん、気候によって毎年違う味わいになる焼酎に頭を悩ませながらも自身の造りたい焼酎を造るという意志の強さを優しい笑顔と語り口の中からでも感じることができました。

野崎杜氏の思いが詰まった焼酎を是非手にとって欲しいと思います。

今回訪れたのは、この3蔵👇

大和桜酒造 
鹿児島県いちき串木野市湊町3丁目125番地
大和桜酒造の焼酎はこちら

白石酒造
鹿児島県いちき串木野市湊町1丁目342番地
白石酒造の焼酎はこちら

田崎酒造
鹿児島県いちき串木野市大里696
田崎酒造の焼酎はこちら
※ツン、みとら、ぷぅは近日アップします!