ある蔵元に「絶対気が合うから、すぐに会いに行くべき」と言われて
岩手・遠野へ。とはいえ博多からは遠い遠い。かなりアクセス悪いです。
遠野と言えば柳田國男「遠野物語」の民話の里、宮沢賢治のイーハトーブ。個人的には
森山大道「遠野物語」。
電車を降りると森山大道の写真集のころから変わってないような昭和の空気色濃い飲屋街。
ここを抜けて駅裏にあるのが小さな小さな工房。
今回訪ねたのは日本酒ではなく”どぶろく”。どぶろくって飲むことありますか?
僕はほとんど飲むことがなくて、すごくにごった米粒の残ったお酒くらいのイメージ。
しかし、そのイメージは大きく覆されます。
そのどぶろくはまるでヴァンナチュールの様に生命力に溢れキラキラ。米粒とガスが
あるのに洗練された味わいで、お燗にしても旨み倍増で魅力的でした。そして何より
造り手の佐々木要太郎さんに共感。
佐々木さんらは蔵人たちと自ら無農薬でお米を育て、そのお米で仕込んで
います。お米の栽培方法、独自すぎる仕込み方法、醸造哲学など聞きたいことが
多すぎて時間が足りない。。印象に残る一日でした。
前置きが長くなりましたがどぶろく入荷しております。
まずは僕が驚いた古来から継承された「水もと仕込み」からご紹介します。
酒飲みとしてはどぶろくというジャンルも選択肢に入れてぜひとも一度試して欲しい。
美味しさに驚いていただけると思います。
しかし面白い人いますね。
☆醸し田屋 水もと どぶろく 生 720ml 2500円(税別)
どぶろくのイメージを変えた衝撃の1本。ドライで切れ味よく、懐の深いお酒。
冷たい状態でガスで爽やか、お燗で旨みがふくらみスルスル系に。
※完全な生酒なので要冷蔵となります。
※ガスがあるため開栓時に吹き出す場合があります。ご注意ください。
実は佐々木さんが造るお酢ももの凄いものがありまして。。
また次の機会にご紹介します。