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2020. 5

行ってきました⑫ 追記

約10日間の旅を約1年にわたりご紹介してきましたが(遅筆ですみません)、すでに2019年のワインもちらほら見かけます。
灼熱どころではない暑さの6~7月のその後は雨が少なくブドウにとって恵まれた気候になった地域が多く、2019年は全体的にいいヴィンテージになっているようです!

今回フランスに初めて行って、ブドウ畑のスケールの大きさに一番驚きました。
自分でも頭では分かっていたし、多くの方がフランスのブドウ畑が大きいことをご存じですが、実際目の前にした時の感動がすごかった…。歴史と文化を目の当たりにしたような、そんな感じです。

そして陽が長い!何時なのか全くわからない。全く慣れませんでした。笑
生産者の話を訳を通さず理解できるようになりたいな…とも思いました。話してくれる一言一句、聞き逃すのがもったいない。でもほど遠い話です…。

今はこんな状況なので日本の生産者の方も含めて直に話を聞ける機会はまだ先ですが、少しでも早くそうなることを願います。

おさらいとお買い物はこちらから

フランス行ってきました①

フランス行ってきました② レイナルド・エオレ
レイナルド・エオレのワイン

フランス行ってきました③ クロ・デュ・テュエ・ブッフ
クロ・デュ・テュエ・ブッフのワイン

行ってきました④ピエール・オリヴィエ・ボノーム
ピエール・オリヴィエ・ボノームのワイン

行ってきました⑤ドメーヌ・モス
ドメーヌ・モスのワイン

行ってきました⑥ アレクサンドル・バン
アレクサンドル・バンのワイン

行ってきました⑦ デスクランブ
デスクランブのワイン

行ってきました⑧ シャトー・ド・プラド
シャトー・ド・プラドのワイン

行ってきました⑨ シャトー・ル・ピュイ
シャトー・ル・ピュイのワイン

行ってきました⑩ 格付けシャトー

行ってきました⑪ クロッスリー・デ・ムーシス

行ってきました⑪ クロッスリー・デ・ムーシス

メドックをキャッキャとはしゃいで楽しんだ夜に飲んだワインがこちら。
ボルドーらしからぬ(濃さ、重たさという面で)なんて柔らかいボルドーワイン!とどろき勢が好きな味。

アテンドしてくださった方がこのワイナリー興味あるんだよねー、と。
これまでの怒涛のスケジュールとは打って変わってちょうど次の日は朝からフリー。
明日朝イチ、アポ取ってみる!アポ取れたよ!ということで急遽訪問が決まりました。

ローレンスさんとパスカルさん、友達どうしの女性2人が2009年に立ち上げた、クロッスリー・デ・ムーシス。
ワイナリーがあるメドック地区は大型資本のワイナリーが乱立し、システマティックなワイン造りが多い地区です。そんななかカントナック村とセネジャック村の合わせて1haの畑でブドウを栽培しワインを造る小さな生産者。

カベルネソーヴィニヨンを主に、平均樹齢30年の区画とパルメの付近のフィロキセラから免れた平均樹齢150年(!)というカベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、メルロー、プティヴェルド、カルメネールの混植の畑。ビオディナミによる栽培で剪定、芽かき、葉の摘み取り、収穫など、全ての作業が手作業。

収穫後のブドウも、一粒一粒つぶさないように丁寧に除梗。タンクにブドウ入れ、セミマセラシオンカルボニックにてアルコール発酵(密閉し、タンクの下のほうで潰れたブドウがアルコール発酵して出てきたCO2がタンク内を満たします)。ピジャージュ(タンクの中を混ぜる作業)は週に1回くらい。酸化防止剤も使わない。そのためワインの味わいは、メドックのボルドーワインの印象を覆すほど、ピュアで繊細で滑らか~。しかしその奥にはメドックのニュアンスもきちんとあります。
自社ブドウで造るワインはボトルで650本ほど。買いブドウを合わせての生産は12000本ほど。
本当に小さな生産者ですが、クラシックでもあり前衛的な不思議な魅力にあふれています!

マルゴーから車で10数分。こんな、茂った野道というか山ではないけど山道のようなところに入ります。
ほんとに道が合っているのか不安にかられながらも…

無事にたどり着き、迎えてくれたのはローレンスさん。(この日はパスカルさん不在)

小柄な女性ではにかむ笑顔がかわいらしい、でも芯の強そうな…きらきらと光る瞳が印象的。
南西地方のご出身で、アルザスやロワールのワインを飲んだのきっかけでビオディナミに興味を持つようになったそうです。
「もともとカベルネソーヴィニヨンのワインが好きだったけど、そんなに濃いものを飲んでいたわけじゃない。1950~1970年代のカベルネが好き。1980年代から濃い味わいになっていって…。キュッとした酸を出すのが目標。」という話を聞いた後に試飲をさせてもらいましたが、ローレンスさんが好きな味わいを造られているんだな、とつくづく実感しました。酸がありつつ厚み、ボルドーらしさもあるけどなんせ柔らかい。

自分用にボルドーワインを買うことはまずなかったのですが、ここで1本即購入。割れないように大事に持って帰らないと!

試飲しながら、ボルドーの生産者が醸造面でテクニカルに仕上げるところが多いのは、バカンスをしっかり取る人たちが多いから、というような裏話?もしてくれました。バカンス中、ワインを放っておいてもいいように酸化防止剤を大量に入れる。自分たちが酸化防止剤無添加のワインを造っていると言うと、ものすごくびっくりされるそうです。

その後、ワイナリーからほど近い平均樹齢30年の区画の畑に連れて行ってもらいました。

畑が汚れていない証拠(プラドのベルナールおいちゃんやル・ピュイのマダムにも教わった)であるコクリコの花や野生のネギが生えてます。自生のカモミーユがたくさん。でもカモミーユは砂地だから多いだけだと教えてくれました。土がきれいだからかと思いましたが違ったのね…。

この砂地の80㎝下は粘土になっているそうです。

ブドウも結実。

ボルドー全体でビオディナミを実践しているのは7%。今回、生産者の方の話を聞いたりボルドー市内のお店を回っていて、ボルドーにもナチュール志向な感じがきてるな、と感じていたのですが数字で見るとこんなもんなんですね。これから先どんどん増えると嬉しいです、ナチュール好きとしては。
実際こういう目線でボルドーに注目している生産者や飲み手はじわじわ増えているようです。

クロッスリー・デ・ムーシスはまだ設立10年ほど。
ボルドーでナチュールに取り組む若手生産者として大注目です。

あえてキリッと冷やして飲みたい赤ワイン 2020 summer

夏がスタート!

BBQの機会も増えるし、家飲みも蒸し暑い夜が続く・・

ビールやキリっと冷えた白ワインはもちろん美味い!

だけど、やっぱり赤もちょっと飲みたい。

でもなまぬるい赤には手が伸びない。

ならばキリッと冷えた赤でどうでしょ?

ワインの本などに赤は軽やかなもので13度~濃醇なもので18度くらいと

書いてあるけど、ここでオススメするのは泡や白と一緒にビシッと冷やしても

楽しめる赤ワインです。


赤 カステルモール  ラ・ビュヴェットNV 1,380円 

冷やして飲みたい赤の決定版!南仏ラングドックの地元の人がコップでガブガブ飲んでるワイン。
スクリューキャップでオープナー要らず。夏のアウトドアのお供にも最適。






赤 ドゥテール ジャジャ2019 2,380円

ここ数年でグッとレベルアップしてきたコート・デュ・ローヌの二人組。
彼らの新酒がこのジャジャでフレッシュな果実味たっぷり。
アフターの酸が引き締めてくれて、ついまた一杯。






赤 ベッカー ポルトギーザー2016(1,000ml) 2,480円

元々自家用に造ったというちょっと大きな1リットルサイズ。
あまり聞きなれないポルトギーザーという品種ですが、シンプルでフルーティー、
渋みが少なく、みずみずしい果実感は冷やしても美味い!
大好きな造り手でシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)にもハマってます。




6月よりとどろき酒店(三筑本店)営業時間が変わります。

6月2日(火)より、とどろき酒店(三筑本店)の営業時間が変わります。

◾️とどろき酒店(三筑本店)
5月31日(日)までは短縮営業
11:00〜18:00
定休日 月曜日


.
6月2日(火)より新しい営業時間
火〜金曜日  11:00〜19:00
土日・祝日  10:00〜18:00
定休日 月曜日

◾️とどろき酒店 薬院stand!
5月30日(土)までの予定
酒屋OPEN   12:00~19:00
角打ちOPEN 15:00〜19:00
※感染拡大防止のため、スタッフのマスク着用、人数制限等をさせていただいています
定休日 日祝・最終月曜日

薬院stand!の6月1日(月)以降の営業時間につきましては、
状況をみながら随時告知をさせていただきます。

<毎日の晩酌に>いつもそばにある安心感

突然白飲みたいなんて時も、もう一本開けるかななんて時も選んで安心、飲んで安定感抜群。
セラーに常備しているワインの一つがキザン白

自由奔放な共栄堂のつよぽん、
緻密な確信犯ドメーヌ・オヤマダ、
ワインもキャラもナチュラルなドメーヌ・ポンコツの松岡さん、
独創的な金井さんなどアク強めな山梨の造り手達から(あくまで僕個人の超私見です)
兄貴分として慕われいるのがキザン洋酒の土屋夫妻。

初対面は山梨チームからキッチリされて真っ当な方なので失礼のないようにとか
聞いていたので、何となく厳しい人かもとドキドキしながらの訪問。
ですが全然僕の思い込みで、気さくにワイナリーを案内していただき、
テイスティングもしっかりさせてもらいの充実の見学。
細部まで清掃と管理が行き届いたクリーンなワイナリーでした。
礼節と優しさ溢れるお二人。人柄も安心と安定感です。

ワインはスッキリ&フルーティーなんで魚介にも合わせやすく、
和食にも幅広く相性良し。
開けてからの日持ちも良いのでまさに家飲みワインですね。

キザン洋酒(機山ワイナリー)のワイン