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Sachiko Tejima

Mika Tanaka

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Kano Nakashima

はじまり 博多から浅草へ

March 27, 2019
From: 田中美佳
To: 手島幸子
Subject: ワイン送りました!

幸子さん

こんばんは。
今日はいつもより少し早めに帰って来れたので、
並行試飲していたワインと、
日本ワインイベントで飲めずに持ち帰ってきたワインの2本(どちらも赤)を
テーブルにとん、とおいて飲んでいるところです。
くーー、素敵なワイン。
体も頭もほぐれます。

この時期の店の前の風景は、一年のなかでも好きな眺めです。
田んぼにレンゲの花が群生していて、奥の小学校前には桜。
この風景が見たくて、あえて遠回りして店を出入りしてみたりします。
そして、店先には、お客様にいただいたお花を。
春はいいですね。
鼻はむずむずしますが、気持ちはうきうきします。

さて、本日、幸子さんへワインを発送しました。
芽吹きのこの季節に飲みたいワインは…と、
あーだこーだ迷いながら考えて、やっと決まりました。

白ワインは、つい最近試飲をしてスタッフ間でも大好評だった、
イタリアのフリウリの「レヌッツァ」という、
新しい生産者のソーヴィニヨンブランに即決。
レモングラスやスパイスのニュアンスに、豊かな果実味がさわやか。
香りにも味にも香ばしさがあって、中華なんかにも合いそうな雰囲気です。

赤ワインは、とどろき酒店の、お手頃でおいしいワインのど定番、
ボージョレ―の「カリーム・ヴィオネ(KV)」。
ラベルも味わいも陽気な、とどろきらしいワインの一つです。
2017は新ヴィンテージでまだ若いですが、
そこも春の初々しい気分にマッチするかな、と。

私なら、いつもの簡単つまみと合わせてしまいそうなところですが、
幸子さんならどんなお料理と合わせるんでしょう。
反応が楽しみです。

美佳

March 28, 2019
From: 手島幸子
To: 田中美佳
Subject: Re:ワイン送りました!

美佳ちゃん

東京も桜が満開になりました。
浅草寺近くは、お花見&観光客の人達で大賑わいです。

そんな中、テジ旦那がベランダで
育てているハーブたちも、芽吹きの季節。
ローズマリーは、かわいい紫色の花をつけていて、
家の中からお花見気分です。
ベランダから見えるのは、下町ならではの銭湯。
ビルやマンションが建ち並ぶ中、瓦屋根がほっとするの。

そして、ワインの件も、メールありがとうございました。
とどろき酒店のスタッフみなさん大好評の、
新しい出会いの白ワイン、
とどろき酒店らしい赤ワイン、
明日の到着を楽しみにしています。

それにしても、美佳ちゃん、
体も頭もほぐれるワインなんて!
飲んでみたーい。

テジ家も相変わらず、ワインを飲んでますよ。
夕食は、料理とともに、片手にワイングラスが必須。
いつもは、テジ旦那がワイン担当、私が料理担当で、
料理とワインに合わせるやり取りから
食事の楽しみがスタートしています。
だから、美佳ちゃんから
「今日は何、飲む? 何、食べる?」とお題をいただいた時、
テジ家の毎日の会話を聞かれていたのでは?と思っちゃった(笑)。

テジ家では普段は、テジ旦那と2人で、ボトル1本を2日かけて飲む感じ。
すぐに飲みきったほうがおいしいワインもあるけど、
時間をおくと、香りや味が変化するのもワインの面白さ。
そんな変化を楽しみたいと思いつつも、
料理との相性がよく、飲み心地のよいワインは、
一晩で空になってしまうことも。

そんな訳で、我が家にとって、
食事とワインは切っても切れない関係!!
今回は、せっかくの機会なので、
いろんなお料理に合わせてみたいなー。
くれぐれも一気に飲まないように気をつけます!

では、明日、ワインが到着したらまたメールしますね。
楽しみ楽しみー。

テジマサチコ

週末は昼からワインを飲むことも。
干豆腐に花椒を効かせた麻婆豆腐をかけて、鶏肉とクレソン香菜のサラダを添えて、チャイニーズランチ。
March 29, 2019
From: 田中美佳
To: 手島幸子
Subject: ワインお江戸入り!

美佳ちゃん
おはようございます。
先ほど、とどろき酒店からワインたち、
無事にお江戸入りしました!

白も赤も、ラベルのイラストとデザインが素敵っ。
最近、特に自然派のラベルは、洒落たデザインが多いよね。
もしかして、赤ワインのボージョレー
「カリーム・ヴィオネ(KV)」のイラストは、
造り手本人がモデル?
とどろき酒店のど定番だけあって、
飲む前から元気が出る感じ(笑)。
美佳ちゃんが、「自然派のワインの造り手は個性派揃い!」って言ってたけど、
ラベルからも、造り手の人柄や、
手作業で真摯にワインに向き合っている
メッセージが伝わってくるね。

実は、届いた赤ワインは、
数日前に「羊香味坊」(御徒町駅近く)に
友人たちと食事に行って、
最後に飲むワインの候補に上がったものだと発覚。
結局、友人にまかせて別のボージョレー(ケケ)になったみたい。

この店、羊料理のチャイニーズで、スパイスの使い方が刺激的!
さらに、自然派ワインも充実していて、最近のお気に入りの店なの。
テジ家としては、気になっていたワインがやって来たので、嬉しい驚き。
またまた美佳ちゃんに覗き見されてたのかな?
食いしん坊の以心伝心!!

白ワインのフリウリの「レヌッツァ」は、
とどろき酒店で大評判とのお墨付き。
スパイスのニュアンスに香ばしさ…。これまた楽しみだなー。
どちらも初めて飲むワインたち、ボトルを見ながら妄想中。

美佳ちゃんからのワインに添えてある一言メモも、いつも楽しみです。
「ワイン決まりましたー。
さてさて、どんな料理に合わせましょう?」
まずは小さなメモを台所に貼って、
この2本のワインたちと料理を楽しむ日々がスタートです!
飲みながら、食べながら、報告しまーす。
お楽しみに。

テジマサチコ

  • レヌッツァ

    白ワイン

    正式名は「レヌッツァ ソーヴィニヨン 2017」
    1900年頃から農業・家畜業で生計を立てていたレヌッツァ家は、1954年より本格的にワイナリーとして歩みを始めた。1990年頃より自然環境を重んじた農法へと移行を始める。現在は7haの畑より約40,000本をボトル詰め。畑では自然との調和・バランスを最も大切にしており、あらゆる植物や生物が暮らす自然環境をそのまま残しつつ、ブドウ栽培を行う。淡い麦わらの色調。レモングラスやスパイス、オイリーなニュアンスも感じます。口に含むと爽やかな果実味が広がります。(ソーヴィニヨン)

    イタリア / フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア

  • カリーム・ヴィオネ(KV)

    赤ワイン

    正式名は「カリーム・ヴィオネ ボージョレー・ヴィラージュ キュヴェ “ KV カー・ヴェー ” 2017」
    1990年、ジャンポールテヴネの兄のドメーヌで16年間働き、2000年にボジョレーの醸造学校に通いつつ、マルセルラピエールやジャンポールテヴネ、ギィブルトンで自然派を学ぶ。2002年からギイブルトンのドメーヌの畑と醸造責任者を兼務しつつ、2006年自らのドメーヌを新しく立ち上げる。カリームのフレンドリーな人柄、ブドウをほうばった時のようなピュアで果実味溢れるワイン、そして本人をモデルにした好インパクトなラベル(ミッシェル・トルメー氏によるデザイン)。「人・ワイン・ラベル」のイメージが見事に一体となっています。(ガメイ)

    フランス / ボージョレー