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山形へ ③ 酒井ワイナリー編

山形へ ① リンゴリらっぱ編はこちら
山形へ ② イエロー・マジック・ワイナリー編はこちら

ここからのレポートはつかちんこと塚本にバトンタッチです。

南陽市赤湯、イエローマジックワイナリーから車で5分ほど行くと「酒井ワイナリー」はあります。
先程とはガラリと変わって、歴史を感じる直売所の奥には、さらに歴史を重ねたであろうワイナリーがありました。

1892年(明治25年)にぶどう酒醸造業を始めた酒井家は現在、20代目(ワイナリーとしては5代目)の酒井一平さんが当主をつとめます。

酒井さんにワイナリー内を案内してもらうと、機材も道具もちょっと古めかしい感じ。
本来なら日本酒を搾るためのプレス機や、ブドウジュース造りに使っている機械も残っていて、
かい入れ棒はなんと50年は使っているという木製!(酒井さんよりも年上!)

「創業時のワイン造りの文化自体が無かったときは、杉の内側に漆を塗った桶でワインづくりをやってました。古樽が良いとはよく言われますが、特に木製の道具は使い込みがその蔵の個性につながると思っています。」

そう酒井さんが言うように、酒井ワイナリー自社畑のブドウを使ったキュヴェでは、その古い機材たちが使われています。プレス時間の設定も出来ないので、感覚で作業をするしかないのですが、それが人間のアバウトさ、人間味を表現できるのだそうです。

次は、明治7年にまだ酒井家が旅館もやっていた頃から使ってるという土蔵セラーへ。
そこに並んでいるのは樽と一升瓶!フルボトル(750ml)が日本に無いころはそのまま販売でしたし、その後も澱引きや貯蔵用で一升瓶を使っているのです。一升瓶だとタンクよりも澱との接触面が大きく、そこもワイナリーの個性になっているのかも?と酒井さんは分析します。

あの「まぜこぜワイン」は、一升瓶の底に残った澱を集めて、また澱引きをすることによって出来上がったワイン。いろんなキュヴェが混ざり合っているから「まぜこぜ」なんです。

「まぜこぜワインが人気になったのも、昔からやってきた蔵の歴史がうまく体現出来ていたから。
”デザインしたワイン”でなくて、結果的にまぜこぜワインで表現できた”よく分からないけど酒井ワイナリーや赤湯っぽいよね”という、技術を超えたところにあるものを造っていきたいです。」

「なんとなく」とか「っぽい」がどういうものかを拾っていくのが僕らの仕事でもあるのでしょうが、古い設備を使ったからこの味が出たという単純なものでも無いようで。。。

なんで自分が自然なワインが好きなのかを、もう一度考えたくなるような体験ができました。
一平さん、スタッフさん本当にありがとうございました!!

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山形へ②イエロー・マジック・ワイナリー編

山形へ ① リンゴリらっぱ編はこちら

さて、翌日はワイナリー3軒を巡ります。
朝、宿泊した天童市から南陽市赤湯へ移動。
赤湯は歴史の古い温泉街。
赤湯では、今年9月に生まれたばかりの『Yellow Magic Winery(以下YMW)』と
東北で最も古いワイナリーである『酒井ワイナリー』を訪ねます。

YMWと聞くとやっぱり思い出されるのは、YMO(Yellow Magic Orchestra)ですよね。
代表の岩谷さんご本人は、どこかグルービーというか体の中にリズムが鳴っていそうに感じる方です。

YMW自体は若いワイナリーですが、岩谷さんのワイン造り歴は28年。
もともとアパレルメーカーに就職。したはずが、
そのアパレルメーカーが立ち上げたワイナリー部門(滋賀のヒトミワイナリー)でぶどう栽培をし、
ワインメーカーとなって当時日本ワインではほとんど見ることのなかったにごりワインを誕生させた超本人であり、
その後も大阪のワイナリーで醸造を担ってこられた、という独特なキャリアの持ち主です。

そんな岩谷さんが自身のワイナリーを立ち上げる場所として選んだのが、
ぶどう、特にデラウエアの産地として歴史のある南陽市(赤湯)。
岩谷さんの畑は、米沢から吹いてくる風が流れ、空気のたまりがない。
その風のおかげでぶどうの病気も出にくいので、ビニールの傘さえつけておけば、
農薬も、ボルドー液*もまく必要がないのだそう。
“自然派”と意識しているというよりも、
使わなくていいのであれば使わない方がいいよね。というスタンス。

聞くと、このあたりは古くから農業の先駆的な土地柄だそう。
隣に位置する高畠町は、有機農業運動の発祥の地。
その考えに共感してiターンする人も多く、そういう人を愛情を込めて“タカハタ病”と呼ぶのだとか。
またヒトミワイナリー時代からつきあいのある南果連(なんかれん)という有機のぶどうをつくる団体もあって、ステージの高いワインをつくるためのぶどうが育つ土壌がしっかりそろっている。
こういった土地の気風も、岩谷さんがこの土地に呼ばれた理由なのでしょう。

醸造所で一つ一つのタンクの説明を聞いていると、
「これは搾ってそのままでほとんど何もしない。このタンクもそう、2日に1回くらい櫂入れをするくらいでほとんど触らない。ここでタンクを貸してる奴(ワイン生産)もびびってるけどね(笑)」と、岩谷さん独特の“放置プレイ”醸造の様子が明らかに。その放置っぷりは、様々な自然派の生産者と接してきたボス轟木も驚いている様子でした。

ワインを造ってきて28年、造り方はどんどん手抜きになってきている。
「白い透明なの(ワイン)は違うだろー! ヤミ酒ってこんなモンだよね(笑)。 僕は、余韻が長いような、食べものを噛んでいるような味にしたいんだよ。トップがあってストンと落ちるようなものは造りたくない。とにかくぶどうを信じた造りをしたい。そのためには小細工なんて必要ないでしょう?」

確かに岩谷さんを“自然派”と括るにはどこかしっくりこない。
川釣り用のつなぎを着て大量のぶどうの実の中に身を投じ、体を捻りながら搾るという岩谷さんのエピソードが頭をよぎります。自然派というよりももっと本能的で、もっとフィジカルで土着的な、別の呼び名がないものだろうか、とあの日から探しています。

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山形へ  ①リンゴリらっぱ編

こんばんは。
田中です。

先日11月の半ば、ボス(轟木)&つかちん(塚本)と山形に行ってきました。
山形は初訪問。飛行機が下降したところに広がる山々に雪帽子が見えて、到着前から「北に来た」(ダジャレではないです)のだと思い知らされます。今回は時間の都合もあって仙台空港に降り立ち、レンタカーで山形へ。

山形方面に向かっているとずっと遠くに見える高い山。福岡の盆地の風景とはまた違う山の景色です。ボスに聞くと「ここで高い山といえば、蔵王か“ちょうかいさん”じゃないかな」とのこと。それは山形と秋田の県境にある鳥海山でした。

山形正宗に向かうボスを天童市で降ろし、つかちんと私はさらに北上して新庄市を目指します。
この日第一のミッションは、当店で取り扱いのあるりんごジュースの生産者さん『リンゴリらっぱ』の佐藤春樹さんに会うことです。少し陽の陰り出した16時前、ほぼ予定通りにリンゴリらっぱに到着して、お話を聞くことができました。

リンゴリらっぱは、もともと佐藤さんの母方のお祖父さんが経営されていた『荒井りんごや』が前身です。佐藤さんは現在38歳。高校を卒業して会社員をしていたものの、なんだか違うな、と思い数年で退社。父方の実家の農業(伝承野菜農家 森の家)を手伝いはじめ、そこからは農業ひと筋。そして3年前には、母方の実家の家業である荒井りんごやも継ぐことに。お祖父さんがつくっていた生食用のりんごから切り替えて、環境に負担のかからない有機的なりんご栽培をしたい。そのために姿形、虫喰いなども気にならないジュース専用のりんご農家になろうと思い立ち、東京で仕事をしていた友人を誘っていざ、と動き出した約3ヶ月後にお祖父さんが他界。教えてもらいたいことが山盛りに残ったまま、りんご栽培素人の2人は置き去りにされました。そもそも果樹農家の少ない地域であり、生食用のりんご農家はいても、ジュース用のりんご栽培のことを教えてくれる人はほぼいません。冬の間の大切な作業である剪定ひとつをとっても、ここで切っていいのかな? どうなのかな? と木1本あたり3〜4時間をかけて文字通り手探りで切っていきます。芽吹く前までに、300〜400本を手入れをするというのは、一言で言うと「苦行」だそう。この寒い地域で、1年中作業のある果樹農家が少なく、冬は休めるお米農家さんが多いというのも頷けます。

佐藤さんのりんごの木を見せてもらうと、小さな実がたくさんなっています。摘果せず、小さな実をたくさんならすことで皮などの渋みを出すようにしているそう。生食用の倍くらいの実がついているので、もともと生食用だった木には負担の大きいなり方になっているので、これから少しずつ剪定によってコンパクトな枝ぶりを目指していくそう。その枝は横に伸ばすのではなく、上に伸ばしていく。地上で枝が上に伸びていると、土の中での根っこも下へ下へと伸びていっているという考え方だそうです。ワインのぶどうの木も、その土壌の様々な要素を得るために根っこをできるだけ下に下に伸ばすのがいいとされています。共通する考え方なのですね。

この小さな実の品種は、なんとふじ。普段食べているふじとは見た目も、そして味も違います。甘いだけじゃない、酸味と渋みもほどよくあって個人的にはとても好みの味です。現在栽培をして商品になっているのは、ふじ、さんさ、ほくと、紅玉、青りんご、の5種。それとは別に、シードル用品種をジーンバンクから取り寄せて、約60種類ほどテスト栽培しているそうです。実は佐藤さん、2年前からりんごのお酒、シードルもつくられているんです(委託醸造で)。シードルの話をする佐藤さんの言葉に熱がこもっているのを感じ、「お酒がお好きなんですね」と尋ねると、ニヤリ。やはり、とこちらもニヤリ。

「じいちゃんも家でりんごを自然発酵させたりんご酒をつくって飲んでました。自分で育てたりんごでお酒をつくるっていうのはいいよなあと。だからりんごでお酒をつくるっていうのはじいちゃんの夢でもあるんですよね」

将来的には自分たちで醸造までできるように、そしてそれをさらに蒸留してカルバドスなんかもつくってみたい。わくわくする未来構想を聞いて、田んぼのなかにぽつりとあるりんご畑を後にしました。

行ってきました!とどろき酒店 焼酎蔵研修 3/3(国分酒造)

中村酒造場萬膳酒造)につづいて、3軒目の蔵、国分酒造へ。

先程見てきたなかむら、萬膳の蔵と比べると大きさが違う!
前の2軒は【手造り】という雰囲気がひと目でわかる蔵で、
国分酒造は【工場】といった感じでまた違ったワクワク感。

まず代表である笹山さんの歓迎を受け、国分酒造の歴史や商品の話へ。
そこに登場されたのが安田杜氏。
これまでリリースされたアイテムの説明とどういう思いで造ったなど話や裏話などもしていただきました。
そしてお楽しみの焼酎のテイスティング!やはりどれもおいしい。

その後は工場の見学。
敷地内にはドデカイタンクがいくつもあり、発酵中の香りを嗅がせてもらう。
すごくフルーティーでいつまでも嗅いでいられる香りが広がっていました。
他にも使い方が複雑、簡単なものを分けるために♂と♀マークに分けられた蒸留器や蔓無源氏の株など面白いものを見せていただきました。

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行ってきました! とどろき酒店 焼酎蔵研修 2/3(萬膳酒造編)

つづいて2軒目は、萬膳酒造さんへお邪魔させていただきました。
『山小舎の蔵』というだけあってほんとに山奥。
自然に囲まれて蔵の横には川が流れており、蔵を訪れた人をもてなすための素敵なゲストハウスも。
川でヤマメ釣りやゲストハウスの前でバーベキューしたり….
心の底から泊まりたーい!! と思うような素敵な所です。

まずはゲストハウスでお話を聞かせていただきました。
萬膳酒造は創業大正11年ですが、酒造りは一時休業し、酒屋業に専念していたそうです。1999年に30年ぶりに蔵を復活し、黒麹で仕込む萬膳、黄麹で仕込む萬膳庵、白麹で仕込む真鶴(まなづる)を造っています。

『萬膳』とはよろずのお膳という意味で、どんなシチュエーションでも飲める焼酎という意味が込められているそうです。

『真鶴』は、鹿児島にマナヅルが飛来して来たのが確認されてから出荷される限定焼酎。

黄麹で仕込む『萬膳庵』は木樽から出るチョコレートやバニラ、ココナッツのような香りや樽から出る甘みや複雑味を個性として伸ばしていきたい焼酎。
それぞれに個性がありますね。

使われている芋は全てコガネセンガン。霧島エリアは芋は採れにくいといわれる土壌ですが、水の柔らかさが、まろやかな酒質に大きく影響しています。
私たちもちょっと飲んでみました。

「うん、柔らかい!」

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行ってきました! とどろき酒店 焼酎蔵研修 1/3(中村酒造場編)

ども、モーリーです!

街並木が紅葉したこの季節、鹿児島ではサツマイモが実りの秋真っ只中!
この時期に各焼酎蔵は焼酎造りの最盛期を迎えます。

日本酒にも新酒があるように、焼酎にも年にこの時期だけしか味わえない新焼酎がお目見えするんです。そんな楽しい時期をほっとく訳ありません!って事でスタッフ皆んなで焼酎の研修に行ってきました。博多駅から新幹線で鹿児島中央駅へ向かい、まずはレンタカーを借りて国分にある中村酒造場へ! 40分ほどの道中、突然見えた桜島に一同テンションMAX。遠目でもわかる雄大な桜島の迫力と、モクモク煙をあげる力強さにいつしか心は西郷どんになってました。

高速を降りて田園風景が広がる国分平野の真ん中にポツンと見える煙突屋根、のどかな自然の中に中村酒造場は蔵を構えます。

中村酒造場は明治21年(1888年)から続く焼酎蔵で、現在は六代目の中村慎弥さんが造りの舵を取っています。慎弥さんは東京の大学で醸造学を学び、日本酒蔵や酒販店で経験を重ね26歳の時に蔵に戻ってきました。33歳という若さで蔵の製造を任せられる凄い方なんです。

蔵の中を案内していただくと、フワッと漂う芋焼酎の美味しそうな香りが。様々な機械はフル稼働で熱気に包まれていました。まずは鹿児島県内でも珍しい石造りで出来た麹室(こうじむろ)を案内していただきました。麹室へ入るとモワッと熱気と湿度が全身を覆い、ジワジワ汗が吹き出してきます。麹室の温度は40度! サウナ のような暑さもさることながら、もっと暑い、いや熱い熱気がムンムンと慎弥さんから溢れ出してきます。

「この麹室は、実は暖房器具はないんです。普通は暖房で暖めて麹菌の働きを促すんですが、うちは麹が放つ熱気(麹菌が働くときに発する熱)で40度ぐらいは温度が上がるんですよ」

確かに周りに暖房器具は無く、麹菌の働きでサウナのような環境が生み出されるなんて、初めて体験しました!

「皆さん、しゃがんでみてください。下の方は涼しいでしょ? 麹の具合によって低い所と高い所を入れ替えながら製麹(せいきく)していくんです」

なるほど! っと一同頷きながら額には汗、シャツも汗、ってかびっちょり。
しかし火がついた慎弥さんの話しはヒートアップ!

「実は蒸した米をただこの麹室に放置してみたら、白麹と黒麹、さらに黄麹が出来たんです。うちは現在白麹(一部黒麹)を使っています。大昔に黒麹が琉球から渡ってくる前、鹿児島は黄麹で焼酎を造っていたという事実があります。その黄麹がずっとこの麹室に住んでいたんですね。この麹室は代々伝統を引き継いでいたってことなんですよね」

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行ってきました⑥ アレクサンドル・バン

モスをあとに、プイィ・フュメのアレクサンドル・バンへ。
その道のり300kmくらい。高速道路を使っての移動です。
ロワールは横に長いですからね。
途中途中の道路標示も、ヴ-ヴレとか、モンルイとか、トゥーレ―ヌ、シュヴェルニー、カンシー…勉強したした。こういうところでもフランスに来てるんだなぁーと実感します。

高速を降りてサンセール、プイィ・フュメに近づくにつれ、またブドウ畑、畑、畑…。
本当にすごい。
アンジューが平地だったのに対して丘がでこぼこ…といった感じ畑がこう、こう、…。
麦畑もちらほらありました。

アレクサンドル・バンは、サンセールのセバスチャン・リフォーと公私ともに仲が良く、「普通」に流通しているロワールのワインからすれば、「らしく」ないソーヴィニヨンを造ります。
しかしその土地で生まれるブドウを完熟させ、その土地で生きる自然酵母の力でのみ発酵させ、厳密な濾過(ろか)も清澄もしない、場合によっては瓶詰め時の亜硫酸の添加もしないワインがなぜ「らしく」ないワインとされるのか。アペラシオンを失った経験もあります。でも彼らにとっては「真実」のワイン、私にとっても、本当においしいソーヴィニヨンのワインです。

彼らが造るワインを一度でも飲んだことのある人は、あのおいしさの虜になりますよね。
ワインラヴァーもそうでない方々も。いろんな方にドン!とはまる生産者NO1と言っても過言ではないのでは…?

アレクサンドル・バンには約束時間よりちょっと遅れて到着。
醸造所の扉には大きく「AB」。でも、鍵しまってる…あれ?

実はアレクサンドル、海外のイベント帰りの飛行機が遅れて帰ってこれず、お会いできなかったんです。残念。
でも急遽、奥さんのカロリーヌに対応していただきました。

カロリーヌもアレクサンドルと同じくボーヌの醸造学校出身。
華奢で小柄でかわいらしい方で、びっくりしました。

まずは灼熱の畑へ。

この日もフランスは熱波。畑で作業している人なんか見かけませんでしたねぇ。
彼らが所有する7つの区画のうち、ラルヴェ、マドモアゼル、グランザットを見せていただきました。

区画間は歩いてすぐだったり、農道1本はさんですぐ隣なのに、その土壌はさまざま。
すぐ隣の別のワイナリーの畑も目に入るのですが、耕してないからカッチカチ。
ラルヴェは土が茶色でふかふか、さらさら。馬が耕してくれます。小石がころころ。少し掘ると湿った土。石灰質が多い土壌。
マドモアゼルMはキンメリジャン(貝殻の化石を含む石灰質でプイィ・フュメでは珍しい)に砂と粘土が混じっていいます。白い石がいっぱい。
グランザットは土と砂と石灰が混じります。

各区画の土壌のバランスや土壌特性によって、ブドウ樹の暑さへの耐性やブドウの熟し方、最終的な熟度などに違いが出てきます。そのテロワールの違いを最大限に引き出すため、醸造方法や使う道具も変えるのだそうです。

醸造所の中には、大小のステンレスタンクと木樽がたくさん。
コンクリートに埋められたタンクもありました。

カロリーヌは話しながら脚立でガンガン樽に登っていくんです。
スカートだしドキドキしました。笑

試飲もいろいろ!
バンのワインを一度にこんなに飲めたのは嬉しかったです!

畑があんなに近くて同じソーヴィニヨンなのに、それぞれ個性があります。
プレシューズ2016は酸がピリッとしていて生姜の砂糖漬けのような余韻。
マドモアゼルM 2016はしょっぱいグレープフルーツ。
エルダンジュ36か月樽熟成は2014年VTでしたがまだソーヴィニヨンのピリッとした辛さががあったり、ナムルのような香りも感じました。
グランザット2015は酸化チックでマロラクティック発酵もしていてじわじわ旨い。カロリーヌは日本食に合うと思う、と言っていました。特に赤酢。

「B」は収量が8~9割激減した2016年と2017年にボジョレーやローヌ、ブルゴーニュ、アルザスなどのビオディナミ栽培のブドウで仕込まれたワインです。
ボトルの右上の数字はフランスの県の番号です。
日本でのリリースはまだこれから。
楽しみですね!

アレクサンドル・バンに行ってきました~とインスタグラムに載せたら、カロリーヌからコメントいただきました。嬉しいですね~。

これでロワールの旅は終わり、明日からボルドーです。
明日の朝は少しゆっくりなので、散歩がてら1人プラプラとパンを買いに行こう!

行ってきました!秋鹿酒造!

こんにちはモーリーです!
先日大阪の秋鹿酒造へお邪魔させてもらいました。

秋鹿といえば、骨太でコク深い味わいの日本酒、熟成なども手掛けるワイルドな印象です。それで、実際どんな造りをしてるんだろうとずっと気になってました。大阪まで新幹線、そこからレンタカーを借りて市内から箕面市方面へ車を走らせます。道中でダルマ寺で有名な勝尾寺の標識を発見!個人的に一度は訪れたいお寺に心高ぶるのをグッと我慢…ちょっとよりたいなぁ…我慢!横目に通り過ぎて行く頃には周りが段々と深い山間に。レンタカーのナビもいつしか道無き道を走ってる。この道であってるのかなぁと不安にかられながらもなお深く険しい山道に。車1台が通れるような狭い道を抜け、2、3山ぐらいを過ぎた頃にやっと人里らしい開けた道へとたどり着きました。ちょうど周りの田んぼは稲刈りシーズン。窓を開けると黄金色の穂をなびかせる心地よい風が、刈りたての稲の香りを運んでくれます。道には苦戦しましたが、どうにか蔵元へ到着。蔵では奥裕明杜氏が案内してくれました。白髪でスマートな柔らかい雰囲気を感じさせるステキな方。て秋鹿の骨太さとは正反対の印象を受けました。

蔵内は昔ながらの味のある建物。麹はツキハゼ麹よりも、しっかりお米を溶かし旨味が出るように全麹に仕上げます。

秋鹿一番の特徴である山廃造りと生酛造りの酒母室、速醸造りの酒母室は別々に分かれており、室温管理は基本的にはせず、冬の極寒の時期に暖めるぐらいだそうです。最近では蔵内全部が温度管理されて、一年中涼しい環境で造る蔵が増えていますが、すでにこの段階で秋鹿のワイルドな片鱗を感じさせます。

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行ってきました⑤ドメーヌ・モス

アンジューのドメーヌ・モスへ。
前日に泊まったトゥールから大西洋へ向かって130㎞ほど。
途中あのロワール川を渡ったのですが、なんか…、感動しました。
ワインの勉強をするときに必ず出てくるロワール川。何度あの地図を見たことか…。
でもこの後、いろいろ向かう中で何度かロワール川(大きく蛇行しているので)を渡るんですが、回を重ねると慣れちゃいますね。

モスは1999年にルネ・モスと奥さんのアニエスがつくったワイナリーです。設立前はワインショップを営んでいたご夫婦。
数年前にルネが病に倒れたのをきっかけに、現在は息⼦2⼈がメインでドメーヌの管理を行ています。(ルネは療養中かとおもいきや、いろいろ趣味を楽しんでいるようです。今回はお会いできず、残念。)
モスといえば以前は酸化のニュアンスが強い印象でしたが、年々洗練されてシュナンブランから造られるハチミツやブリオッシュのような雰囲気のおいしい白。リリースから少し置くとヨダレものになります。ロゼの泡、ムサムセットも好きです!

見覚えのある看板…

出迎えてくれたのは奥さんのアニエスとイケメン兄弟ジョゼフとシルヴェストル。

モスの畑は16haほど。農薬を使⽤せず抗体の強い完璧なブドウを⼿に⼊れるためにビ
オディナミを取り⼊れています。
畑は区画ごとに点在していますが、ぜんぶワイナリーから1km圏内。
さっそくシルヴェストルが案内してくれました。

見せてもらったのはイニシアルBBのワインができるモスの中で一番いい畑と、すぐ隣のボンヌブランシュ。
奥に見える丘との間に、あのレイヨン川が流れています。(ここでも少し感動。)

このレイヨン川から⽴ち上る霧(夏の終わりから秋にかけて)のおかげで貴腐のついたブドウができます。

今年は4月中ごろと5月初めの霜の影響で畑全体の3割が被害にあってしまったそうです。おまけに極端な寒さと暑さが交互に続いたせいで、実を付けない余計な芽がいろいろなところから出てきて芽かきが大変、実になる花芽が少なかったり、新梢の成長がまちまちで
枝の誘引は何度もしないといけなくて、そういった作業に時間がかかっているとのことでした。
近くにサヴァニャンの若木もありました。
サヴァニャン自体好きだし、芽吹くのが遅いから霜の被害にあいにくいんだとか。
そのうち、単体でか、ブレンドされてか、飲めるときがくるといいなぁー。

ワイナリーに戻る途中は(向かうときもですが)ずっとこんな感じ。
ブドウ畑、畑、畑…。

もう10年以上たちますが、初めて山梨に行ってブドウ畑を見たときに畑ばっかりやん!と衝撃うけて、その後北海道行ったときも畑の広さにさらに衝撃をうけましたが、アンジューはその比ではありません!
この数日後に訪れるボルドーはもっともっとすごいことになってました!
ずーっと畑。私の携帯には、車から撮った畑の動画がたくさんあります。

醸造所内はところ狭しと大小さまざまなタンクと樽がいっぱい。
シーズン中ではないにせよ、導線をよく考えてあるんでしょうね。
タンクや樽からの試飲に続きお店?事務所?のカウンターで。
アニエスとジョゼフ。

シュナンいろいろ、カベルネフラン2016、グロロー2018、コー2018、収量が少なかった2017年にラングドックのフォン・シプレから購入したというカリニャンなど、ここでもたくさん。
暑い畑から戻ってきたからか、白は特に飲み干しちゃいました。
先にも書きましたが、以前は酸化のニュアンスがある印象だったのが、果実いきいききれい。。
ドメーヌ立ち上げ以来、まったく変わらないという「ブドウを搾って樽で寝かせただけ」の醸造方法。なぜこんなに味わいが変化してきたのでしょう?

モスではビオディナミの実践と、微⽣物がたくさんいる⽣きた⼟壌作りに余念がなく、特に畑を深く耕すことに重点を置いています。「⼟をしっかり耕せばその分だけワインに体⼒がつく。」微生物のおかげで畑での病気やカビにはもちろん、酸化にも対する免疫力が上がってきているんだと思う、と教えてくれました。

そんなモス、9月に新着入荷予定です。

試飲させてもらった中で好きだったカベルネフラン2016も予定に入ってます。
香りにフラン特有の青さは若干ありつつも、飲んでみると果実がしなやかでするっと入る。もう少し寝かすともっとイチゴのような赤果実がぐっと増すんじゃないでしょうか。増してるといいなぁ。

訪問先で恒例になっている日本からのお土産、「とどろき」だから「トド」よ~とトッドちゃん手ぬぐいをアニエスに渡すと、「モスってトドのことなのよ!」と教えてくれました。

そしてトゥール方面に逆戻り、というか通り越してサンセール、プイィ・フュメのアレクサンドル・バンへ向かいます。

行ってきました④ピエール・オリヴィエ・ボノーム

ティエリーのすぐ近所、ピエール・オリヴィエ・ボノームへ。

ボノームはティエリが本気で惚れこみ、そして待ち望んだ後継者。
2人が出会ったのは2004年、ボノームが18歳の時。まだ学生でワインの知識もほとんどなく、収穫を手伝ってお金を稼ぎに来ただけだったそうです。
でも作業の飲み込みが早く判断力があり、おまけに力持ち(元やり投げのユース選手)。
早々に共同経営者を前提にネゴシアンにスカウトされて、なんとワイン学校に通い始めたのはその後。
20歳そこそこなのに、よっぽど…というか希にみる人間性も仕事の出来も考え方も素晴らしい若者だったんでしょうね。
学校に通いながらティエリのネゴシアン部門「ティエリ・ピュズラ」を手伝い、その間に自分の畑も取得しながら2009年には共同経営をスタート。ネゴシアンの名前も「ピュズラ=ボノーム」に変更。この時まだ23歳ですよ!ティエリに出会ってからの数年間も、想像を絶する努力の積み重ねにきまってるーーー。
2014年の年末にはボノームが経営を100%引き継ぎ、こうしてピエール・オリヴィエ・ボノームが誕生しました。
たしか、このタイミングで2人が福岡に来てくれて、そしてその時、私は初めてお会いすることができたんです。
この人が後を継ぐんだよ、と聞いて、え、なになに??とびっくりしたのを覚えてます。

ボノームの造るワインは、ティエリのワインが忠実に継承、再現されています。
ティエリのワインを再現できる…、それはそれはたいそうなことですよ!
世間のみなさんからすると、ティエリが偉大すぎるゆえにボノームはその数歩あと…のイメージを持たれていたり、以前の「ティエリ・ピュズラ(ネゴシアン部門)」をボノームが造っている、ということちゃんと知らない方もいるような気がしてもったいない、というか悔しくなります。
ワインスタイルを忠実に継承しつつ、さらに⾃分なりに磨きをかけていくボノーム。すごいなぁ…。

ここでも試飲をしこたま。熟成中のもの、ビン詰め済のもの、あわせて15~6種くらい。

2018VTが初リリースのピノドニス。実は2014年からピノドニスの畑を持っていたそうなのですが、ずっと霜の影響で収穫が思うようにできなかったそうです。甘い赤果実の艶っぽさに白こしょうやメントール。いい感じです。日本に入ってくるのが楽しみ。

コー(別名コットやマルベック)のワインを一度にあんな種類飲んだのも初めて。コーは熟成が長いものほどタンニンがつるんとしていました。

他、ペティヤンになるであろう赤や白やいろいろ…。

なかでもボノームのトップキュヴェであり自社畑100%で造るソーヴィニヨン「POB」。絶対買いたい!とボノーム本人といろいろにお願いしました。帰国して待つこと2~3週間。なんと!!まだ時期ははっきり決まっていませんが、もらえることになりましたー!!やったー!リリース時にはちゃんとご案内します。お楽しみに。

そしてその日の夜ご飯はボノームと一緒!嬉しいな。
そしたらまさかのご自宅に。

息子2人かわいい!!家がでっかい!庭広い!トランポリンある!アーティチョーク生ってる!にわとりいる!果樹いっぱい!
こんな家、本当にうらやましい。

そして奥さんのクレメンスの手料理。ボノームがTボーン焼いてくれてる!そしてまた息子2人かわいい。
前菜からデザート、チーズまで。
スタッフ勉強会の時に産地が同じロワールのソーヴィニョンとシェーブル(羊乳のチーズ)の相性の良さにびっくりしたんですが、やっぱりおいしかったー。
ボノームのソーヴィニョンとボノームが用意してくれたチーズ。贅沢〜。お腹も心もパンパン。

帰りにお土産のトッド手ぬぐいを渡したら、すぐに頭に巻いてくれました。

…生産者を訪問したのはここまでで1日目です。
濃ゆかろーー

Staff

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轟木 渡
轟木 渡(Wataru Todoroki)
代表取締役
ボス

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安陪 成章
安陪 成章(Nariaki Abe)
とどろき酒店本店店長
師範代

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田中美佳
田中美佳(Mika Tanaka)
団長

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水上壯輝
水上壯輝(Moriaki Mizukami)
ひごもっこす

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大坪 千香
大坪 千香(Chika Otsubo)
エンゲル係数高め

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椿 真由美
椿 真由美(Mayumi Tsubaki)
日々、進化中。

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石田 和也
石田 和也(Kazuya Ishida)
とどろき酒店 薬院stand! 店長

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中島 徹
中島 徹(Toru Nakashima)
笑顔をお届けします。

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塚本 浩輔
塚本 浩輔(Kosuke Tsukamoto)
ツカモトトラミネール

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西島克己
西島克己(Katsumi Nishijima)
カツミ・ローガン・ニシジマより愛を込めて

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中野浩司
中野浩司(Koji Nakano)
人にやさしく

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吉岡信雄
吉岡信雄(Nobuo Yoshioka)
いもがらぼくと

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寺田 裕亮
寺田 裕亮()

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木山愛理()