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クラフトマン多田シリーズを手がける天盃へお邪魔してきました!

今回はとどろき酒店との取引が始まって約一年ほど経った「天盃」にお邪魔してきました!

蔵見学の話はちょっと前からしていたんですが「造りをしてない時はただ機械が並んでいるだけで、稼働している時の臨場感が伝わらないので」と言うことで10月に伺うことに。

福岡市内から車で約50分程。

田んぼが広がる長閑な風景が残る福岡県朝倉郡筑前町に株式会社天盃はあります。

創業1898年の株式会社天盃は歴史を感じる趣のある蔵です。

出迎えていただいたのは蔵元の五代目、多田匠さん。

物腰の柔らかい話し方とは裏腹に、焼酎・蒸留酒造りに人一倍熱意を持って取り組んでいる方です。
電話やメールでやり取りするときも、その熱量に圧倒されそうになることが多々あります。笑

クラフトマン多田を立ち上げて5年。

昨年自社醸造を開始したとどろき酒店の「Studio go go ワイナリー」から近いと言うこともあり、お付き合いが始まりました。
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「天盃ってどんな蔵?」

と聞かれると、「世界に誇れる蒸留酒造りで焼酎の可能性を追求する蔵元です。可能性を追求した結果、酒税法上で焼酎の枠に収まらない、先日発売されたアイボリーブラック(スピリッツ)やコーヒースペシャリテ(リキュール)になったりしちゃうんですよ。笑」

「一言で言うと、クラフト焼酎を通じてお客様の”体験”を提供する蔵元ですね。」と多田さん。
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蔵の中を見学する前に、原料として使用される麦について紹介して頂きました。

天盃では筑紫平野の二条麦を使用しています。
(二条麦はビールやウイスキー、六条麦は麦茶などに使われます)

精麦(お米で言うと精米、外皮を剥いて加工すること)は一般的な削り方ではなく、精麦会社に特注で削ってもらっています。コストはかかりますが、そうしないと天盃が目指す香りや味が表現できないからだそう。
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そして絶賛仕込みを行っている蔵の中へ。

天盃では一般的な焼酎造りと違い、醸造はほぼ日本酒と同じ造り方で、蒸留はウイスキー・ブランデーに近いやり方を採用しています。

これも天盃が目指す香り・味を実現させるためで、焼酎用の酵母を使用せず清酒用酵母を使用して醸造を行うもの同じ理由です。(※酵母とは:お酒を造るときに欠かせない存在。原料に、決められた条件下の元で酵母を加えることで、原料の糖分をアルコールと炭酸ガスに換えてくれます。)


日本酒でも使われる酒母タンク


こちらは絶賛発酵中の仕込みタンク
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日本の焼酎蔵で唯一二回蒸留を行う天盃の蒸留器は完全オリジナルのもので、毎年四代目の多田格さんと五代目の匠さんが毎年カスタマイズしてるそう。

そのため、蒸留については社員さん向けのマニュアルを作るのが難しく、蒸留中は蒸留器の構造を理解している四代目の多田格さんか五代目の匠さんどちらかが必ず付いて蒸留の状態を確認しているそうです。

ウイスキーはアルコール度数を上げるため、2回蒸留を行うそうですが、天盃では味・香りのために2回蒸留を行っています。

「2回目の蒸留は、一般的な焼酎と違って完全無添加で濾過を行わないため、雑味を取り除く目的と、ダイヤモンドを磨き上げるかのように、どのような味に仕上がるかをこの蒸留の工程で最終的に調整する目的でやるんですよ。」と多田さん。
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蔵見学の後は近日発売される二種類の新商品、「クラフトマン多田2101」と「クラフトマン多田スパニッシュオレンジLimited Edition」を試飲させて頂きながらお話しさせていただきました。


ずらっと並んだ天盃のお酒たち。

運転手の僕は、敷地内の井戸から組み上げられる水脈の異なる二種類の仕込み水を試飲させていただきました。硬度27㎎/ℓと硬度49㎎/ℓの水は思ったより違いがあり、硬度27㎎/ℓの方はよりまろやかで、硬度49㎎/ℓの方がスッキリと味が締まるといった感じでした。

「クラフトマン多田2101」は一緒に同行したとどろきスタッフ曰く、味わいはしっかりあり余韻の香ばしさはあるもののスルスルと飲めてしまうそう。

「クラフトマン多田スパニッシュオレンジLimited Edition」は通常のスパニッシュオレンジよりも香りが豊かで柑橘感が強く、ソーダ割にとても合いそう!との事でした。
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今や天盃の代表銘柄として認識されるようになったクラフトマン多田シリーズのコンセプトは、料理がより美味しくなる食中酒。

スパニッシュオレンジ”は、軽い味わいの料理、塩やポン酢など酸味のきいた味付けの料理と、”キャンティブラウン”は、濃い色合いの料理、タレやソースなどの煮込みの料理との合うように造られています。

コーヒースペシャリテはコーヒー好きな人に新しい体験として飲んでもらい、飲んでもらうことでホンジュラスの農家に適切な対価が支払われ、またホンジュラスの農家で高品質なコーヒーが生産されるという良い循環ができれば、とも話してくれました。


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どういう人に天盃のお酒を飲んで欲しい?

「クラフトマンシリーズは、日本酒やワインのように料理とお酒を合わせる(ペアリングする)と言うこと日頃からやっている人に対して、焼酎でのこんなことができるんだという新しい体験として飲んでもらいたいですね。」

「炎ラベルは、焼酎ビギナーの人にも、最初に日本酒・焼酎を飲んだ時の印象が悪すぎて嫌いになった人にも、一度美味しい焼酎のソーダ割りを炎ラベルで味わってほしいなと思ってます。」と多田さん。
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ちゃんとお客様を繋ぎ止める、一家に一本の常備酒のようなお酒になるのが目標と語る多田さんはこれからも焼酎・蒸留酒の新しい可能性を提案してくれると思います。

多田さん、天盃のスタッフのみなさんありがとうざいました!


最後に事務所の前でパシャリ。4.5Lのスパニッシュオレンジと一緒に。

「雑談酒場で会いましょう」放送後記 ♯2 GUEST:「里山サポリ」代表 城戸 勇也さん

「雑談酒場で会いましょう」第2回が配信されました。

よく聞いてみると虫の声が聞こえてきますね。
そう、2回目にして野外収録です!

今回ゲストを引き受けてくださった城戸 勇也(きど・ゆうや)さんは、福岡・久山町でイタリア野菜を育てる「里山サポリ」を主宰しています。

そんな城戸さんの地元でもある久山町の山々に囲まれながらの第2回収録。

飲食業に勤務し、実際にイタリアに訪ねたこともある城戸さんならではのイタリアの食文化、野菜の話。
久山町の仲間と日本酒「OUR SAKE」をつくるきっかけ。
農業を通して、城戸さんが実現したい久山町の未来の話。

城戸さん、今でこそ色んなイタリア野菜を育てていますが、最初は試行錯誤の道のりだったとのこと。

「そもそも”イタリア野菜”って言葉、現地では使わないんですよ。”ナポリ野菜”とか”シチリア野菜”って言います。」
「地元の食材を使って地元料理を作る、みたいな考え方があるから、その地元の食材がないとそもそも料理ができない。」

イタリア料理に携わったからこそ芽生えたイタリア野菜へのこだわり。

しかしイタリアと福岡では環境も違うため、最初は芽が出ない野菜なんかも多かったそう。

それでも実験を繰り返し、経験から得た久山に合う栽培方法で質の高いイタリア野菜が着実に増えてきています。

そんな城戸さん、「今後、農業を通してやっていきたいことはなんですか?」と尋ねると、実に胸が熱くなる話が…。
(ぜひ放送を聞いてください!)

今回開けたワインはこちら。
イタリア・シチリアの造り手『アリアナ・オキピンティ 』のフラッパート。

城戸さん自身も昔訪ねたことがあるというシチリアの赤ワインです。
フレッシュで軽快な酸はちょっと涼しくなってきた今の季節にはまさに外で飲みたい感じ!

今回のプレイリストはこんな感じ。
ピッツァでも食べながら、ワインと一緒にいかがでしょうか?

それでは、また次回お会いしましょう〜。

【今回のゲスト】
城戸勇也 (きど・ゆうや)

「里山サポリ」代表。
1984年福岡県久山町生まれ。
20歳から飲食店に勤務しロンドンや福岡市内のレストランやカフェで勤務。
自身の誕生日がpizzaの日という事を知りナポリで研修後、「ピッツェリア ダ ガエターノ」の立ち上げに参加。
その後元々興味のあった農家に転身。
朝食イタリアン 「キッキリッキー」を始め、キッチンカーの運営や、地域の仲間で久山町初の地酒プロジェクト の「our sake」にも携わる。

【プレイリスト作成】

EDANI (Trouville、工房まる)

工房まるスタッフ。衣食住音…たまに恋な毎日。
福岡にてRECORD SHOP TICRO MARKET、広島にてSTEREO RECORDSのバイヤースタッフとして活動。そしてイベント、フリーペーパー、デザインユニット”trouville”のメンバーとして活躍。
福岡で、開催されといる野外フェスcircleのDJや、須永辰緒、クボタタケシ、HALFBY、瀧見憲司、MURO…多岐ジャンルのDJと共演、人気レーベル、カクバリズムのアーティストをはじめ、細野晴臣、青葉市子、寺尾紗穂などの幅広く多数のレーベルアーティストとのライブイベント主催やディレクションとしても活躍。FMパーソナリティーなども担当したりと常にLIKE ITなライフスタイルでさらなる展開を構想中のミュージックラヴァーズ!

文責・とどろき酒店スタッフ 佐藤(しゅがー)

市来焼酎 Conta

仕込みの麹米の代わりにとうもろこしを使った麹で芋焼酎を造り、さらにそれをバーボン樽で寝かせた、ちょっと変わった芋焼酎です。暑い夏こそピッタリ、ほのかに香る樽の香りと甘さを控えめにしたスッキリ仕立て。ソーダで割ると爽やかな飲み心地のハイボールに変身! 暑い夏にはピッタリです!<br><br>田崎酒造 市来焼酎 Conta<br>1.8 9999円 720 9999円

田崎酒造 市来焼酎 Conta

「雑談酒場で会いましょう」放送後記 ♯1 Guest:COFFEE COUNTY代表 森 崇顕さん

「雑談酒場で会いましょう」放送の第1回が配信されました。

ボス・とどろきとスタッフ・しゅがーのなんてことない雑談から始まったPodcast配
信。

何をテーマに話そう?

どんなゲストと話したい?

どれくらいの期間でやろう?

いろんな構想を練ってから気づけば、初収録まで半年近くかかりました。

音響・編集には福岡・那珂川町でカルチャー分野の企画を行っている森重裕喬(ゆう
すけ)さん。

グラフィックデザインにはダテユウイチさん。

そのほか、デザイナーの野見山聡一郎さんにもご助力いただき、ついに初収録日!

ドキドキの初回ゲストを快く引き受けてくださったのは、COFFEE COUNTY代表の森崇
顕さん。

今や福岡、そして日本を代表するコーヒーロースター。

オーナーの森さん、実は昔からとどろき酒店でワインを買って頂いていたりと、知る人ぞ知るワインラバー!

そんなどこか縁を感じる繋がりの森さんをゲストに迎えてのトーク。

自身がコーヒーにのめり込んだきっかけの「美容室での1杯」の話。

実際に「COFFEE COUNTY」を立ち上げるに至った思い。

森さん自身が好きなワインとコーヒーの話。

色々話せた初回となりました!

放送はぜひこちらからお聞きください。

今回開けたワインはこちら。

【Pinot Noir 2016 /Pierre Beauger】。

45分超の収録でしたが話始めると意外に話が広がり、収録が終わってからも居残って
話し込んでました。

森さんも「これもアフタートークみたいに録音しておけばよかったね。」と笑いなが
ら。

これは続編も…?楽しみにしておきまーす!

コーヒーとワイン。

一見違う分野ですが、「生産者の背景を飲み手まで伝える」を目指す森さんの考え方
は、僕たちとどろき酒店が目指すお酒の魅力の伝え方と通じていたり。

お互いの違う部分、似ている部分がそれぞれ感じられる、面白いトークセッションで
した。

森さん、ゲストを引き受けていただきありがとうございました!

僕らも初収録という事でどこか、堅く聞こえる部分や言葉に詰まる部分もあったかと
思いますが、それは今後の伸びしろ、ということで。(笑)

皆さんの日々のふとした隙間に楽しんでもらえるような配信になるよう、がんばって
いきます!

また、COFFEE COUNTYのフリーペーパー「NOSOTROS」4号(8月下旬発行予定)には、COFFEE COUNTY森さんはじめスタッフと当店スタッフがコーヒーのカッピングやワインのテイスティングを通して、スペシャリティコーヒーとナチュラルワインの共通項などをディスカッションしていますので合わせてぜひご覧ください。

※NOSOTROSはCOFFEE COUNTY各店、とどろき酒店でも配布予定です。

そして、もうひとつのお楽しみ。

とどろきの長い友人でもあり、福岡屈指の音楽ギークでもあるEDANIこと、恵谷和史さんに放送回ごとのプレイリストを作っていただくことになりました!

配信を聞いた後に聴くでもよし、飲みながら聴くでもよし。

今回のプレイリストはこんな感じ。

それではまた次回の放送でお会いしましょう~。

【今回のゲスト】

森 崇顕(もり たかあき)(COFFEE COUNTY 代表)

1980年宮崎県延岡市生まれ。
2013年単身中米・ニカラグアへ。約3ヶ月間コーヒー農園に滞在し、コーヒー作りを根本から学ぶ。同年COFFEE COUNTYをオープン。生産者を支援するなど産地から飲むまでのプロセスが循環する店、COFFEE COUNTY 代表。現在、久留米市に本店焙煎所、福岡市に2店舗を構える。

【プレイリスト作成】

EDANI (Trouville、工房まる)

工房まるスタッフ。衣食住音…たまに恋な毎日。
福岡にてRECORD SHOP TICRO MARKET、広島にてSTEREO RECORDSのバイヤースタッフとして活動。そしてイベント、フリーペーパー、デザインユニット”trouville”のメンバーとして活躍。
福岡で、開催されといる野外フェスcircleのDJや、須永辰緒、クボタタケシ、HALFBY、瀧見憲司、MURO…多岐ジャンルのDJと共演、人気レーベル、カクバリズムのアーティストをはじめ、細野晴臣、青葉市子、寺尾紗穂などの幅広く多数のレーベルアーティストとのライブイベント主催やディレクションとしても活躍。FMパーソナリティーなども担当したりと常にLIKE ITなライフスタイルでさらなる展開を構想中のミュージックラヴァーズ!

文責・とどろき酒店スタッフ 佐藤(しゅがー)

たてにゃん

楯野川から『たてにゃん Vol.10』登場!

もともとは6年前から始まったシリーズで、この『たてにゃん』は楯の川酒造に迷い込んで住み着いてしまった猫からきたものでした。
実は、このたてにゃんのシリーズ10作品目にしてファイナルを迎えるんです!
なのでこのラベルにはVol.1から歴代のたてにゃんが全員集合しています。

日本酒、ねこ好きの方は是非この味わいをぜ是非楽しんで欲しいニャ♪
華やかではありますが、ちゃんと食中酒です!
割と濃い味わいとの相性が良いので旬な夏野菜を取り入れて豚肉と合わせて炒めてみる、などのお料理と是非合わせてみてください!

楯野川 純米大吟醸 Vol.10
1.8L 3,650円
720ml 1,975円