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行ってきました⑤ドメーヌ・モス

アンジューのドメーヌ・モスへ。
前日に泊まったトゥールから大西洋へ向かって130㎞ほど。
途中あのロワール川を渡ったのですが、なんか…、感動しました。
ワインの勉強をするときに必ず出てくるロワール川。何度あの地図を見たことか…。
でもこの後、いろいろ向かう中で何度かロワール川(大きく蛇行しているので)を渡るんですが、回を重ねると慣れちゃいますね。

モスは1999年にルネ・モスと奥さんのアニエスがつくったワイナリーです。設立前はワインショップを営んでいたご夫婦。
数年前にルネが病に倒れたのをきっかけに、現在は息⼦2⼈がメインでドメーヌの管理を行ています。(ルネは療養中かとおもいきや、いろいろ趣味を楽しんでいるようです。今回はお会いできず、残念。)
モスといえば以前は酸化のニュアンスが強い印象でしたが、年々洗練されてシュナンブランから造られるハチミツやブリオッシュのような雰囲気のおいしい白。リリースから少し置くとヨダレものになります。ロゼの泡、ムサムセットも好きです!

見覚えのある看板…

出迎えてくれたのは奥さんのアニエスとイケメン兄弟ジョゼフとシルヴェストル。

モスの畑は16haほど。農薬を使⽤せず抗体の強い完璧なブドウを⼿に⼊れるためにビ
オディナミを取り⼊れています。
畑は区画ごとに点在していますが、ぜんぶワイナリーから1km圏内。
さっそくシルヴェストルが案内してくれました。

見せてもらったのはイニシアルBBのワインができるモスの中で一番いい畑と、すぐ隣のボンヌブランシュ。
奥に見える丘との間に、あのレイヨン川が流れています。(ここでも少し感動。)

このレイヨン川から⽴ち上る霧(夏の終わりから秋にかけて)のおかげで貴腐のついたブドウができます。

今年は4月中ごろと5月初めの霜の影響で畑全体の3割が被害にあってしまったそうです。おまけに極端な寒さと暑さが交互に続いたせいで、実を付けない余計な芽がいろいろなところから出てきて芽かきが大変、実になる花芽が少なかったり、新梢の成長がまちまちで
枝の誘引は何度もしないといけなくて、そういった作業に時間がかかっているとのことでした。
近くにサヴァニャンの若木もありました。
サヴァニャン自体好きだし、芽吹くのが遅いから霜の被害にあいにくいんだとか。
そのうち、単体でか、ブレンドされてか、飲めるときがくるといいなぁー。

ワイナリーに戻る途中は(向かうときもですが)ずっとこんな感じ。
ブドウ畑、畑、畑…。

もう10年以上たちますが、初めて山梨に行ってブドウ畑を見たときに畑ばっかりやん!と衝撃うけて、その後北海道行ったときも畑の広さにさらに衝撃をうけましたが、アンジューはその比ではありません!
この数日後に訪れるボルドーはもっともっとすごいことになってました!
ずーっと畑。私の携帯には、車から撮った畑の動画がたくさんあります。

醸造所内はところ狭しと大小さまざまなタンクと樽がいっぱい。
シーズン中ではないにせよ、導線をよく考えてあるんでしょうね。
タンクや樽からの試飲に続きお店?事務所?のカウンターで。
アニエスとジョゼフ。

シュナンいろいろ、カベルネフラン2016、グロロー2018、コー2018、収量が少なかった2017年にラングドックのフォン・シプレから購入したというカリニャンなど、ここでもたくさん。
暑い畑から戻ってきたからか、白は特に飲み干しちゃいました。
先にも書きましたが、以前は酸化のニュアンスがある印象だったのが、果実いきいききれい。。
ドメーヌ立ち上げ以来、まったく変わらないという「ブドウを搾って樽で寝かせただけ」の醸造方法。なぜこんなに味わいが変化してきたのでしょう?

モスではビオディナミの実践と、微⽣物がたくさんいる⽣きた⼟壌作りに余念がなく、特に畑を深く耕すことに重点を置いています。「⼟をしっかり耕せばその分だけワインに体⼒がつく。」微生物のおかげで畑での病気やカビにはもちろん、酸化にも対する免疫力が上がってきているんだと思う、と教えてくれました。

そんなモス、9月に新着入荷予定です。

試飲させてもらった中で好きだったカベルネフラン2016も予定に入ってます。
香りにフラン特有の青さは若干ありつつも、飲んでみると果実がしなやかでするっと入る。もう少し寝かすともっとイチゴのような赤果実がぐっと増すんじゃないでしょうか。増してるといいなぁ。

訪問先で恒例になっている日本からのお土産、「とどろき」だから「トド」よ~とトッドちゃん手ぬぐいをアニエスに渡すと、「モスってトドのことなのよ!」と教えてくれました。

そしてトゥール方面に逆戻り、というか通り越してサンセール、プイィ・フュメのアレクサンドル・バンへ向かいます。

ドメーヌ・モスのワイン

とどろき酒店 お盆休みのお知らせ

気づけば世の中は大型連休なのですね!

とどろき酒店 & 薬院stand! もお盆休みをいただきますので、お知らせいたします。

<本店>
8月14日(水)〜16日(金)はお休みいただきます。

<薬院stand!>
お盆中は営業しています!
代休として
8月18日(日)〜20日(火)はお休みいただきます。

ご来店を予定されているみなさまご注意ください!

<ONLINESHOP>
8月14日(水)~16日(金)はお休みいただきます。
前後の発送につきましては、こちらをご確認ください。

SAKE A GOGO 10th〜いい酒INTRODUTION vol.3 土佐しらぎく from 高知

SAKE A GOGO 10th
土佐しらぎくからは
ひとつひとつ柄の違う蝶ネクタイがかわいい
洒落衛門(しゃれえもん)
がオンメニューします。

これはとどろきでしか飲めないオリジナルのお酒です。
アルザスワインのようにカプカプ飲める飲み口。
お米は、地元高知県産の吟の夢です。
この洒落衛門誕生の話をうかがったときに聞いた
「その土地ののぶどうの個性を最大限に生かすワインのように米と日本酒を考えてもいいと思う」
という仙頭さんの言葉は、お客さまに日本酒の話をするときにいつも頭の中にあります。

SAKE A GOGO 10th
~いい酒 × いい音楽 = 幸せ~

onlinehsopでもチケット購入できます 🎸

【日時】
8月3日(土)
20:00~1:00
live22:00~

【場所】
ROOMS
福岡市中央区大名2-1-50 3F 
TEL 092-751-0075

【TICKET】
前売り ¥2,500
[1ドリンク付]
当日 ¥3,000
[1ドリンク付]
2杯目以降はキャッシュオン

【DRINK】
日本酒、焼酎、自然派ワイン
¥500~

【FOOD】
エスニック&スパイシーおつまみfromカーネル深夜食堂
¥500~

【参加蔵元】
*日本酒
宮寒梅
土佐しらぎく
庭のうぐいす
若波
TAMA
山の寿
よこやま

*焼酎
大和桜

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SAKE A GOGO 10th 〜おいしいおつまみINTRODUCTION カーネル深夜食堂



いい酒
いい音楽
とそろえば、おいしいおつまみがほしいところ❤︎

今年は、カーネル深夜食堂がgogoに初登場です!.

カーネルくんはSTEREO COFFEEで働きながら、
様々なイベントで料理を出しています。
写真は、カーネルくんが先月行ったチェンマイの旅での一コマ。
この旅でもいろんなものを食べ飲みしてきて、
今回のメニューがいよいよ決まったようです!

オンメニュー予定は、

●カオチー
青パパイヤと挽き肉とハーブのラオス風サンドイッチ

●タムカウポード
トウモロコシのソムタム

●2種のナンプリック
タイ風ディップ

タイ料理のなかでも、北タイ料理だそうです。
ハーブやスパイスをふんだんに使ったカーネルくんの料理、
暑い夜、いい音楽を聴きながら、
いいお酒お飲みながら食べるとなおさらおいしいでしょう。
早く食べたいです。
早くみなさんにも食べてもらいたいです!

*おつまみはなくなり次第終了です
*メニューは変更になる場合もありますのでご了承ください

SAKE A GOGO 10th
〜いい酒 × いい音楽 = 幸せ〜

チケット前売り発売中です!

【日時】
8月3日(土)
20:00~1:00
live22:00~

【場所】
ROOMS
福岡市中央区大名2-1-50 3F 
TEL 092-751-0075

【TICKET】
前売り ¥2,500
[1ドリンク付]
当日 ¥3,000
[1ドリンク付]
2杯目以降はキャッシュオン

【DRINK】
日本酒、焼酎、自然派ワイン
¥500~

【FOOD】
エスニック&スパイシーおつまみfromカーネル深夜食堂
¥500~

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行ってきました④ピエール・オリヴィエ・ボノーム

ティエリーのすぐ近所、ピエール・オリヴィエ・ボノームへ。

ボノームはティエリが本気で惚れこみ、そして待ち望んだ後継者。
2人が出会ったのは2004年、ボノームが18歳の時。まだ学生でワインの知識もほとんどなく、収穫を手伝ってお金を稼ぎに来ただけだったそうです。
でも作業の飲み込みが早く判断力があり、おまけに力持ち(元やり投げのユース選手)。
早々に共同経営者を前提にネゴシアンにスカウトされて、なんとワイン学校に通い始めたのはその後。
20歳そこそこなのに、よっぽど…というか希にみる人間性も仕事の出来も考え方も素晴らしい若者だったんでしょうね。
学校に通いながらティエリのネゴシアン部門「ティエリ・ピュズラ」を手伝い、その間に自分の畑も取得しながら2009年には共同経営をスタート。ネゴシアンの名前も「ピュズラ=ボノーム」に変更。この時まだ23歳ですよ!ティエリに出会ってからの数年間も、想像を絶する努力の積み重ねにきまってるーーー。
2014年の年末にはボノームが経営を100%引き継ぎ、こうしてピエール・オリヴィエ・ボノームが誕生しました。
たしか、このタイミングで2人が福岡に来てくれて、そしてその時、私は初めてお会いすることができたんです。
この人が後を継ぐんだよ、と聞いて、え、なになに??とびっくりしたのを覚えてます。

ボノームの造るワインは、ティエリのワインが忠実に継承、再現されています。
ティエリのワインを再現できる…、それはそれはたいそうなことですよ!
世間のみなさんからすると、ティエリが偉大すぎるゆえにボノームはその数歩あと…のイメージを持たれていたり、以前の「ティエリ・ピュズラ(ネゴシアン部門)」をボノームが造っている、ということちゃんと知らない方もいるような気がしてもったいない、というか悔しくなります。
ワインスタイルを忠実に継承しつつ、さらに⾃分なりに磨きをかけていくボノーム。すごいなぁ…。

ここでも試飲をしこたま。熟成中のもの、ビン詰め済のもの、あわせて15~6種くらい。

2018VTが初リリースのピノドニス。実は2014年からピノドニスの畑を持っていたそうなのですが、ずっと霜の影響で収穫が思うようにできなかったそうです。甘い赤果実の艶っぽさに白こしょうやメントール。いい感じです。日本に入ってくるのが楽しみ。

コー(別名コットやマルベック)のワインを一度にあんな種類飲んだのも初めて。コーは熟成が長いものほどタンニンがつるんとしていました。

他、ペティヤンになるであろう赤や白やいろいろ…。

なかでもボノームのトップキュヴェであり自社畑100%で造るソーヴィニヨン「POB」。絶対買いたい!とボノーム本人といろいろにお願いしました。帰国して待つこと2~3週間。なんと!!まだ時期ははっきり決まっていませんが、もらえることになりましたー!!やったー!リリース時にはちゃんとご案内します。お楽しみに。

そしてその日の夜ご飯はボノームと一緒!嬉しいな。
そしたらまさかのご自宅に。

息子2人かわいい!!家がでっかい!庭広い!トランポリンある!アーティチョーク生ってる!にわとりいる!果樹いっぱい!
こんな家、本当にうらやましい。

そして奥さんのクレメンスの手料理。ボノームがTボーン焼いてくれてる!そしてまた息子2人かわいい。
前菜からデザート、チーズまで。
スタッフ勉強会の時に産地が同じロワールのソーヴィニョンとシェーブル(羊乳のチーズ)の相性の良さにびっくりしたんですが、やっぱりおいしかったー。
ボノームのソーヴィニョンとボノームが用意してくれたチーズ。贅沢〜。お腹も心もパンパン。

帰りにお土産のトッド手ぬぐいを渡したら、すぐに頭に巻いてくれました。

…生産者を訪問したのはここまでで1日目です。
濃ゆかろーー

ピエール・オリヴィエ・ボノームのワイン