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<癒されたい>ながら飲み

気分を変えたい。
何か、頭空っぽにしたい。

こういうとき、たまにですが、出汁用のいりこのそうじに没頭することがあります。

いりこの頭をとって、
えらとハラワタをとる。

でも素面じゃやっとられん。
何を食べるわけでもないしなー。

食事ありき、でもない、飲むそのお酒自体に味わいがあるもの。

モスのシュナンですねー。

ほんのり甘みがありつつ、
ミネラルっぽい、ちょっとカチッとした鉱物的なボリューム。

いりこから立ち昇る塩っぽい香りともいい感じ。
口寂しくなったら、そうじ中のいりこをぱくっと。

3尾そうじしたら、ひと口飲める、という自前のルールを作りながら。

水出ししておけば、明日の朝にはいい感じの出汁が出てます。それも嬉しい。

こんなことをしながら、飲みながら、夜がふけてゆきます…。

ルネ・モスのワイン



<プレゼントに/自分へのご褒美に>一年の終わりは

酒屋の僕らにとって12月は特別な月。
後半に向けて忘年会シーズンの飲食店さん、クリスマスギフト、
年末年始のご挨拶のお酒、飲み会用、晩酌の酒もと一気に需要が増えるのだ。
年の瀬まで走り抜け最終営業日12月30日が終わるころにはもうぐったり。。

大晦日はのんびり起きて、昼間は人も車もまばらになった街で買い出し、
夕方から家で飲み始める。
こんな時こそ自分へのご褒美を。
僕は毎年シャンパーニュからスタート。

一年の労をねぎらうなら・・そんなシャンパーニュセレクションです。

ヴァレリー・フリゾン シャンパーニュ グスタン ブリュット・ナチュールNV
まだ知る人ぞ知るシャンパーニュですがとっても僕好み。パッと広がる凝縮感のある
明るい果実味が素直に美味しい。誠実な手造りの暖かみが伝わってくるよう。造り手
に会いに行きたいなと思ってしまった一本。。

ユリス・コラン ブラン・ド・ノワール“レ・マイヨン”NV
初めて飲んだ時の衝撃たるや・・こんなシャンパーニュがあるのかと驚かされたこと
を覚えている。その数年後、ワイナリーを訪ねるチャンスがあった。先に某大手メゾ
ンでリザーブワインの量の贅沢さとかブレンド技術の妙などたっぷり聞いてこれが
シャンパーニュかと理解したつもりでにユリス・コランへ。着くなり畑に行こう、こ
の畑はこんなで、あっちの土壌がこんなでと畑とブドウの話ばかり。そうだ、僕の好
きな造り手はみんな畑から話が始まる、それはシャンパーニでも同じなんだなとまた
また好きになった訪問でした。

エグリ・ウーリエ ブリュット・グランクリュNV
厚みのあるボディ、柔らかなコク、美しい酸のバランスが最高!6人の造り手の名だ
たるナチュールシャンパーニュを飲み比べる機会があったが、バランスとエレガンス
で抜けていたがエグリ・ウーリエ。この美味しさは普遍的。プレゼントにもいいか
も。

ヴァレリー・フリゾンのシャンパーニュ



ユリス・コランのシャンパーニュ



エグリ・ウーリエのシャンパーニュ



<ギアをいれたいときに>Sympathy for the Devil

自分をちょっと上げたい時に好んで聴く音楽がある。
「悪魔を憐れむ歌(Sympathy for the Devil )」*もそんな一曲。

マラカスとコンガのサンバのリズム、
パーカッションを切り裂くようなシャウト。
何度聴いてもイントロからゾクゾクしてしまう。
ピアノと同時に入ってくるミック・ジャガーの歌は語るように静かに始まるが
「Woo,woo」というコーラスと共に徐々に熱を帯びてくる。
もうこのころには ”さあ飲もう!” って気分に出来上がっている次第。

合わせるのは弾けるような美味しさの 
オリヴィエ・ボノーム トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン 2018

このワイン、果実味満載の喉ごしでグイッグイ飲んでしまいそうな味わい。
ブドウのエネルギーにまたテンションも上がります。

*ローリングストーンズのアルバム「Beggars Banquet」の1曲。
「Get Yer Ya-Ya’s Out !」のライブ盤も有名だが僕の好みはこのスタジオ録音。

オリヴィエ・ボノームのワイン



<仲間と集まる夜に>stand!にて

気の置けない仲間が集まるとワインの好みもバラバラ。
中にはやたらたくさん飲むヤツがいたりする…。

こんなときには、みんなに受けて、かつリーズナブル、
でもちゃんとナチュラルで美味しいワインがいいね。
ならばドイツの地元で飲まれている1Lワインはどうでしょう?

ベッカーの畑はドイツ領だったりフランス領だったりと
複雑な歴史を経た場所(現在も畑は国境をまたいでいる)。
でもそこからできたワインはシンプルに美味しい。
気楽でワイワイやるためのテーブルワインです。

さっぱりとした白の1L
☆白 ベッカー ジルヴァーナー1000ml

フルーティーな赤1L
☆赤 ベッカー ポルトギーザー1000ml

ベッカーのワイン



<癒されたい…>Rocksteady

ドリンクブースで時々ライブに出店させてもらうボードビリアンがバロン。
ボードビリアンとは歌って踊って、曲芸なども取り入れた軽喜劇の演者のこと。

バロンのステージはお客さんとの距離が近くいつも和やかな雰囲気だ。
ウクレレと歌を中心に、ノッてくれば時にパントマイムや洗濯板のリズムで歌ったり。

お気に入りの曲は ”ロックステディ”*。

ゆったりとした裏のリズム、優しく絡むホーン、暖かい音色のハモンドオルガン。
メンバーと会話をするような穏やかな演奏と
ちょっと寂しい歌詞にも癒される。

この曲を聞きながらカトリーヌ・ブルトンの泡 を飲み、
ソファーに埋まったらどんなに気持ちいいだろう。
時間を忘れそうな組み合わせじゃない?

※バロンと世界一周楽団 アルバム「なにはなくとも」に収録。

カトリーヌ・ブルトンのワイン