BLOG

<スイーツ>日本酒/独楽蔵 悠五年  “チョコとコシュ”

チョコレートと日本酒を組み合わせるということを意識したのは、まだ酒屋ではなかった20代後半のこと。

その頃福岡県酒造組合との仕事を担当していた私は、味にうるさい(味わうこと自体が人生の)酒造りのプロの方の話を聞くことが日常になっていました(たまたま担当した仕事だったので、今となっては幸運というしかない)。

あるとき杜の蔵の森永一弘さん(現蔵元)が、日本酒の古酒と合わせてカカオ比率たった数パーセントの違いのものをいくつも食べ飲み比べてるんだという話を聞き、へー、そんな細かな違いでそんなに違うものなのか。お酒の世界というのはまったくもの好きな世界だよなあ…と人ごとのように思っていたものでした。

バレンタイン前なので、そんなことを思い出しながら、今となっては基本的にテッパンと思われている古酒とチョコレートの組み合わせを改めて味わってみることに。

独楽蔵 悠 (はるか)五年に合わせてみたのは、
イタリアのチョコAと日本のカカオ成分72%のチョコB。

ちなみに成分はそれぞれこんな感じ。

チョコA…カカオ、きび砂糖、オレンジピール
チョコB…カカオマス、砂糖、ココアパウダー、ココアバター/乳化剤、香料、(一部に乳成分・大豆を含む)

お酒が常温の状態だと、チョコAがおいしい。
シンプルな材料で乳化剤が入っていないのでザクザクした食感、
オレンジピールのほろ苦さと古酒の酸が爽やかに合って心地いい。
チョコBはしっかり固まっているので、常温のお酒とは絡みづらい。
口の温度でしっかり溶かした上でお酒を含むといいのかな。

そのお酒をちょっとお燗つけてチョコBを合わせると、
口のなかでねっとりと絡まりあって、これはいい感じ。
チョコAとは、お酒の香ばしさでカカオの香りがさらに引き立ってこれまたいい。

食後にひと欠片と半合。
ささやかなようで、けっこう満足燗…感あります。


このイタリアのチョコはオレンジビール入り以外に、岩塩入り、シナモン入りなどあり、
とどろき酒店、薬院stand!店頭で販売中です!

杜の蔵のお酒