BLOG

満月ワインバーご報告

先月末の満月ワインバー
「ワインと塩を楽しむ会」
お客さんとして参加したかった!の一言です。

これまでの会とは少し趣旨を変え、ワインと「食材」ペアリングし、ゆっくりとワインや食材の話も楽しんでいただけるように。

5月29日は糸島の製塩所「工房とったん」よりまたいちの塩をつくられる平川さんを迎え、「塩」を意識してとどろき酒店がワインをセレクト。
お料理も平川さんにお願いしました。

前菜から始まり、季節の野菜や魚介、豚の塩釜焼き…しめはシンプルににんにくと塩のパスタ。パスタと一緒に和えられたソラマメの色味がとてもきれいでした。
食事の合間に平川さんの塩のお話、(ゆっくり聞きたかった!!「塩も肉なんかと一緒で炊き上げ・火入れは60℃近辺が重要なんです」…というところはしっかり耳に入れました)そしてワインの生産者の話も少々。

私の中のベストはリバーワイルドさん(うきはのハムファクトリーで養豚場もあります)の豚の塩釜焼きに合わせた栃木ココファームワイナリーさんの甲州FOS。日本を代表するブドウ品種をオレンジワインとして仕込んだものです。単独でももちろん美味しくいただけますが、このワインは食事と一緒に楽しんでこそ、その美味しさが何倍にも感じられます。

豚には甘夏のプチプチと触感の残る果汁で作られたドレッシングが。
90℃で約一時間半、塩に包まれてオーブンでゆっくり火を通した豚の、それはそれはきれいなピンク色。
塩味と相まって肉の甘味がじっくり引き出されています。甘夏の酸が爽やかに広がります。
いい「塩梅」とはまさにこのことですね。

甲州FOSには和柑橘のニュアンスと干し柿のようなほんのり甘い旨味があります。その旨味の後に心地良いしょっぱさが伸びてきます。
豚を口に運んで、その余韻が消えないうちにFOSを。
想像してください…。

おなか減ってきた。

という感じの会でした。

平川さんには塩も何種類か持ってきていただきましたよ。
塩本来の味わいがストレートに感じられる炊塩、燻製の香りがついてそれだけでつまみになる塩、ハーブが香る塩、結晶が美しい花塩、もろもろ。
ワインをサーヴする合間にもちろん味見させていただきました。
本当にお客さんとして参加したかったです。

参加していただいたみなさまにも充分楽しんでいただけました。
これからの満月ワインバーにつなげたいですね。