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野菜が好きな場所に根を張れる様に導く by やーまん

<やーまんの日記>

「お前面白いな。今度おれが作った野菜やるから遊びに来い」
artisanbakeryで偶然一緒になった爺さんからの誘いだった。

二言三言話したら分かる自分が好きな農業しているタイプの人。

日田杉に囲まれた標高440mの山の中、5年かけて畑にした場所には至る所に野菜が「転がっている」
畝を作り列をなして作る訳ではない。

草木が好きに伸び伸び、野菜もその間から負けじと出てくる。
レタス、キャベツ、レンソウ、ゴボウ、大根…十数種類。
あちらこちらに気が向くままに。「転がっている」

手入れをしていない訳ではなく野菜が好きな場所に根を張れる様に導く仕事。
野菜を収穫した後はログハウスの中へ。

齢68というが…とにかく元気でマエムキな爺さん!聞けば聞くほど納得だった。
気がつけば外は茜雲。
挨拶を交し軒先に出るとスッと香る冷たさ。
ニホンハッカ
「おれが26歳くらいかな母親と平和台球場の前を散歩している時に母親がこのニホンハッカを1株貰ってきたのを今でもこうやって育てて使っているんだよ」そう言いながら渡してくれた緑からは溢れかえる愛情を感じた。
素敵な爺さんとの時間は今日からまた畑仕事や料理がより一層楽しく出来る力に。
有難うございました。

爺さんのお母様の言葉
「誰が食べると、誰が学校行くと。
学校まで美味しくなれ、行くときに美味しくなれ美味しくなれって言ったらちゃんと美味しくなります」
齢93歳にして現役料理研究家、桧山タミさんの言葉です。