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宮崎 焼酎蔵元巡りの巻②

渡邊酒造場を後にし、次に向かったのは骨太な焼酎「杜氏潤平」を醸す小玉醸造。飫肥城で栄えた城下町は、南九州の小京都と言われるほど風情漂う街並みが今も残っています。その一角からぷ〜んっと芋焼酎の香りが流れてきます。

蔵を案内していただいた蔵人の工藤さん、体格の良い方で妙に親近感を覚えてしまいます。まず向かったのが貯蔵蔵、基本的に「杜氏潤平」は蒸留した後にこの貯蔵蔵で約2〜3年の熟成期間を設けており、この熟成期間の間に柔らかさとコクの長い余韻が生まれます。※なので夏焼酎とこの時期だけ少量出荷される新焼酎「杜氏潤平 しぼりたて無濾過」はかなり特殊タイプ。

次に案内されたのが麹室です。麹室は日本酒造りで聞く事はありますが、焼酎蔵の中で麹室がある蔵元は珍しく、杜氏の金丸潤平さんが蔵に戻る以前に日本酒蔵で修行されていた為、この麹造りは特にこだわりのある工程だとの事。また、先程伺った渡邊酒造場とは違い小玉醸造は造りの期間が長く、10月頃から3月頃までの約6カ月の間造りをされてるそうです。その長い造り期間の中で、新しい麹菌や、試したかった造りなどを行うなど常に焼酎を進化さていると同時に、その年に最適な仕込み条件を模索して味の再現性を追求しているとの事。

今年の「杜氏潤平」もいつも飲んでる美味い潤平が醸されつつ、アッと驚かされる進化した焼酎に出会えるかもしれません。ますます目が離せない小玉醸造、そして賑わってきてる宮崎焼酎蔵元でした。